本作は第2次世界大戦直後、GHQ占領下にあった日本を舞台にした人間ドラマ。米国主導で憲法改正を推し進めるGHQに抵抗し一刻も早い独立を目指した白洲と吉田茂を中心に、終戦から憲法制定、主権回復に至る歴史の裏側を、日米双方の視点から描く。「女囚さそり」シリーズや「ロストクライム -閃光-」で知られる
宮沢が白洲の妻・正子、小林が吉田を演じるほか、国務大臣・松本烝治に
1998年公開「プライド 運命の瞬間」で東京裁判を描いたのち、日本国憲法の成立に関わる映画を作りたいと思い立ったという伊藤。20年越しの映画化に「今もって日本の憲法9条をめぐる問題には、平和条項とか永久平和とか、憲法成立時に作られたある種の美名の中に包み込まれていて、多くの日本人が誤解しているということが、今の曖昧な日本、そして国の形を作っているのだという強い思いがあります。本作がようやく世に出るということは、とても意義があることだと思ってます」とコメントしている。
「日本独立」は東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次ロードショー。浅野、宮沢、小林によるコメントは下記に掲載した。
浅野忠信 コメント
ダンディで魅力的な白洲次郎さんを演じることにワクワクしたのを覚えています。彼の情熱やピュアな面に想像を膨らませて役作りさせていただきました。あの当時、いち早く世界に目をむけ、語学にも長けていて、外国の方とも対等にやり合うところに興味を持ちました。僕自身、アメリカの血も入っていて子供の頃から外国に興味があったので、そういう部分では共通する部分があったのかもしれません。神戸での撮影はとても素敵な時間でした。監督に感謝します。白洲さんの熱い生き方から何か受け取っていただけたら嬉しいです!
宮沢りえ コメント
当時その場所が本当にそこに存在していたんだろうと思うような素敵なロケ場所で撮影をして、そこの空気感に馴染むように自然と正子さんになれたような気がします。この脚本を読んで目から鱗が落ちた、という、この感覚が観てくれた人達に伝わりますように。
小林薫 コメント
当時の背景や歴史上のことなどはわからないことも多いので、ある意味監督にお任せして楽しみながらやれたらいいかなという想いで演じました。
今回登場する人物のなかでも吉田茂という人は、顔つきから人物像からよく知られているので、あまりにも顔付が違ったりしてると、いくらなんでもあれは吉田じゃねえ、となっちゃうのもやりにくいなと思っていたんですよね。それで冗談ぽく「とりあえず吉田さんにしてください」というのでこういうメイクになったんですけどね(笑)。まあ、そういう言い方するとあれですけど、見た目から入ったというところはあるかもしれませんね。
伊藤俊也 コメント
「プライド 運命の瞬間」(98)で東京裁判を描いた際、主人公の東条を取り上げることとか、東条の罪を描かずして人間性を描いた、とか、いろいろ批判は受けたのですが、日本の戦後における二大事件の一つである、極東国際軍事裁判がどのようなものであったかを描いたつもりです。その後、どうしてももう一つ事件である日本国憲法の成立に関わる映画を作りたいと思いまして、2000年のはじめに発想し、「日本独立」の基となるシナリオを作ったのです。以来、17~18年もの間、企画が浮上してはダメになったりの経過を繰り返し、ようやく今回映画化が実現しました。
今もって日本の憲法9条をめぐる問題には、平和条項とか永久平和とか、憲法成立時に作られたある種の美名の中に包み込まれていて、多くの日本人が誤解しているということが、今の曖昧な日本、そして国の形を作っているのだという強い思いがあります。本作がようやく世に出るということは、とても意義があることだと思ってます。
浅野忠信の映画作品
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tAk @mifu75
浅野忠信が白洲次郎演じる「日本独立」12月公開、共演に宮沢りえ、小林薫、柄本明(コメントあり) https://t.co/zdQz7N2lJo