斎藤工、映研OB演じた本広克行タッグ作に期待「邦画界のニューニュートラルに」

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本広克行が監督を務める「ビューティフルドリーマー」より、キャストの斎藤工のコメントが到着。あわせて新場面写真が公開された。

「ビューティフルドリーマー」新場面写真。斎藤工演じるタクミ先輩。

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「ビューティフルドリーマー」新場面写真

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“監督絶対主義”を掲げた映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」の第1弾作品である本作。押井守の原案をもとに、とある美術大学の映画研究会が“いわくつきの台本”「夢みる人」の映画化に挑むさまが描かれる。小川紗良が主人公サラを演じたほか、藤谷理子神尾楓珠内田倭史ヒロシエリ森田甘路秋元才加飯島寛騎瀧川英次らが出演した。

「ビューティフルドリーマー」新場面写真

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年齢不詳の映画研究会OBを演じたタクミ先輩役の斎藤は「もう既に何度か見た事ある様な、企業が“損しなさそうな”安心安全作品では無く、本質的に時代に沿った、自由度とクオリティを保って邦画界のニューニュートラルの一歩目に本作がなる事を願っています」と期待を込める。さらに、本作で半分以上のセリフを“即興芝居”を意味するエチュードで作り上げたという本広からのコメントも到着。「僕が、横から口立てで『ブライアン・デ・パルマって言え!』『トリュフォーのアメリカの夜って言え』と言うんです。それを役者が、『あぁ、いま指令が来た』と瞬時に考えて芝居の中に『あの、アメリカの夜なんだけど』とエチュードで入れていく。僕的にはその『戸惑い』が最高に面白いです。ドSになった気分でした」と演出方法を明かし、「斎藤工くんのエチュードはあまり喋らないけど、エチュード力が高くて素晴らしかった」と称賛した。

また、11月6日に東京・テアトル新宿、11月7日に大阪・シネ・リーブル梅田でキャストと本広登壇の舞台挨拶を実施。チケットは10月24日12時にローソンチケットでプレリクエスト先着受け付けを開始する。

「ビューティフルドリーマー」は11月6日より東京・テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。なお、新たな30秒予告編もYouTubeで公開中だ。

「ビューティフルドリーマー」舞台挨拶付上映会

2020年11月6日(金)19:00の回上映前 東京都 テアトル新宿
<登壇者>
小川紗良 / 藤谷理子 / 神尾楓珠 / 内田倭史 / ヒロシエリ / 森田甘路 / 本広克行
料金:税込2000円

2020年11月7日(土)13:00の回上映前 大阪府 シネ・リーブル梅田
<登壇者>
小川紗良 / 本広克行
料金:税込1800円

斎藤工 コメント

参加させて頂き光栄です。本広監督達が掲げた“現代の【ATG】”
これはこれからの邦画の希望になり得ます。それは今で言うアメリカに置ける【A24】なのかも知れない。これだけ世界中の優れたコンテンツ、映画が配信を通じ我々も周りにある昨今なのに、未だに邦画によくある、同じ様なキャスト、同じ様な内容をシャッフルして、もう既に何度か見た事ある様な、企業が“損しなさそうな”安心安全作品では無く、本質的に時代に沿った、自由度とクオリティを保って邦画界のニューニュートラルの一歩目に本作がなる事を願っています。

本広克行 コメント

役者さんだからエチュード(即興芝居)の練習はしているだろうと思ったんですけど、今回はエチュード(即興芝居)力の高い人をキャスティングしたんです。
シーン設定を役者に教えてカメラを回し、横から僕が掻き乱すんです。
僕が、横から口立てで「ブライアン・デ・パルマって言え!」「トリュフォーのアメリカの夜って言え」と言うんです。
それを役者が、「あぁ、いま指令が来た」と瞬時に考えて芝居の中に「あの、アメリカの夜なんだけど」とエチュードで入れていく。
僕的にはその「戸惑い」が最高に面白いです。ドSになった気分でした。
今回の演出は無茶振りするから、役者さんは戸惑うから耐えられる人じゃないとダメだなとも思っていました。

実は僕は今回は普段の演出と全然違って、「遊んでる感じ」。
口立てで一番覚えているシーンは、森田甘路くんがあるミスをして謝罪するシーン。
謝る先には何があるかな、祈るしかないなと思って、森田くんに口立てで「祈れ、祈れ」と指示を出した。もう自分の声が音声に入っているくらい口立てしてました。
周りの映画研究会のメンバー5人は森田くんのエチュードを繋ぐのに一生懸命で、おかしくても笑えない。森田くんは必死に祈るし、周りの役者5人は必死に笑いをこらえながら真面目にエチュードを繋ぐ。
このシーンは印象に残ってます。自分もめちゃめちゃ笑いました。
そんなはずねえだろ!って(笑)。
斎藤工くんのエチュードはあまり喋らないけど、エチュード力が高くて素晴らしかった。
ぽつっと言う一言のワードセンスが素晴らしかった。
小川紗良ちゃんは笑ってたね(笑)。
役者で出て頂いた皆さんは「監督、楽しそうですね」と言われるんですけど、現場で僕の好きな映画のタイトルとかをできるだけ横から入れて、エチュードで役者さんたちにやってもらおうと思ってました。
「ゼロ・グラビティ」「羊たちの沈黙」「パプリカ」「オーメン」「エクソシスト」「椿三十郎」「ブレードランナー」「メイズ・ランナー」などなど。「デ・パルマ・カット」とかも言ってもらいましたね(笑)。

原案は押井守さんにお願いして、夢が叶って原案書いて頂いて。
元は軽音楽部だったんだけどお金がかかるので、僕が経験のある映画研究会の話にして。
この間、赤ペン滝川さんに「台本あったんですか?」と言われましたけど(笑)。
ほとんど口立て+エチュード(即興芝居=アドリブ)ですから。
個人的には今のシーンはなんだろうって言う、「先行のモンタージュ」などの手法も入れ込めたのでとても満足しています。
映画「ビューティフルドリーマー」は自分に興味のあることを、興味のある人、興味のあるスタッフを呼んで作った、「堅苦しくない映画」です。公開まであと2週間。是非、映画館で観て頂ければと思います。

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(c)2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会

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