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本作では、塩田武士の同名小説をもとに昭和最大の未解決事件に翻弄される男2人の姿が描かれる。小栗が事件を追う記者・阿久津英士、星野がテーラー曽根の2代目店主・曽根俊也を演じた。
小栗は「こういう状況になる前は、作ったら映画は公開できるものだと思っていたんです。当たり前が当たり前じゃなくなった今、皆さんの前でこうやって挨拶ができるのは非常に幸せです」と会場を見渡す。星野は「『お客さんは発声できないのでシーンとしているかもしれません』とスタッフさんに言われたんです」と切り出し、「でも楽しみにしてくれてるんだなって温度を感じます。何も言わずとも伝わる。お客さんの前は楽しいですね!」と笑みをこぼした。
映画初共演となる小栗と星野。本作の撮影を経て互いの印象に変化はあったのか問われた小栗が「変わらないですね。優しくて、物腰がやわらかい。でも以前と違って今は旬って呼んでくれてます(笑)」と述べると、星野は「(小栗)落ち着いて現場にいる人。現場での佇まいにシンパシーを感じました。この人好きだなって」と返す。そんな2人に土井は「2人とも周りを緊張させずに、現場にいてくれる。フランクに相談もできます。2人のコンビネーションのおかげで、バディものとしての面白さが出たんじゃないかと思っています」と賛辞を送った。
本作のタイトルにちなみ「罪だと思うもの」について質問が飛ぶと小栗は「星野源の声。源ボイスですね! 気持ちを穏やかにさせる声の持ち主です」と回答。それを受けた星野は「旬のハスキーボイスも罪ですよ。テレビを通して聞いていたときは気付かなかったんですが、隣で並んで取材を受けていると、胃のあたりが震えるんです。いい声だなって」としみじみと語った。続く土井は「星野源のオールナイトニッポン」に小栗が出演した際のことを振り返りつつ、「ラジオをずっと聞いていたんですが、2人の中二病な感じは本当に罪です(笑)。ギャップに惹かれますね。どこにも出せない2人の罪な写真も見せてもらいました」と笑い、星野は「とある相撲をやった写真ですね」と裏話を披露した。
イベント中盤には9月29日に行われた本作の完成報告時の小栗、星野、土井の声をもとに音声心理学者・中島由美子が音声診断をする場面も。中島は小栗の声を「鋭い洞察力で全体を俯瞰で見ることができる。作品をクリエイトするポジションに向いている」と、星野の声を「何気ない日常から感性を拾い上げることのできる豊かさを持ち、本能を大切に生きることができるバイタリティがある。冷静な面と情熱的な面をバランスよく兼ね備えている万能タイプ」と、土井の声を「愛の人。世の中に光を与える作品を生み出す力がある」と分析した。
最後に、小栗と星野の声をよりよいバランスにするために、観客へ本気の愛を込めて映画のPRをするよう提案する中島。小栗は「愛にあふれた監督が撮った愛についての物語です。愛を受け止めていただけたらいいなと思います」とアピールし、星野は「こういうふうに皆さんに観ていただける日が来て、本当に、本当にうれしく思っています。……見えます! 全国の劇場が満員になっている様子が見えます。ぜひ皆さんまた劇場にお越しください」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
ドラマ「MIU404」の野木亜紀子が脚本を担当した「罪の声」は、10月30日より全国でロードショー。
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小栗旬と星野源が互いの“罪な声”を絶賛、土井裕泰は「2人の中二病な感じは罪」 - 映画ナタリー
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