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本作は事故に遭い歩けなくなった主人公・遥が、パラカヌーという新たな夢を見つけて立ち直っていくさまを描くヒューマンドラマ。中条が遥、杉野が遥を支える仲間・颯太、小澤がコーチの宮本を演じた。
出演をオファーされた際、自分にできるという自信がなかったと明かす中条。「カヌーの経験もなかったですし、実話に着想を得ているお話なので、自分にはその力がないんじゃないかと思ったんです」と振り返りつつ、「でも遥を演じることで、私自身も彼女と一緒に成長できたらと思って。遥に勉強させてもらいました」と続ける。
小澤は撮影現場が和やかだったことを思い返し「子役たちの中に中条さんや杉野が入って、わいわいしていて楽しかったですね」と述懐。中条が「小澤さんはムードメーカー。子供たちにも人気で、世界の小澤(征爾)さんの息子は違うなって思いました」と冗談を飛ばし、笑いを誘う。小澤の「ピエロになりましたが、杉野の天然さには勝てませんでした」という言葉に、杉野が「ありがとうございます。小澤さんには会った日から仲良くしていただいて、親友かな?って思いました」と返すと、爆笑が起こった。
劇中に登場した競技用カヌーはレジャー用カヌーとは形が異なり、乗ること自体が難しかったと話す中条。「細い形なので水に接している面が少ないんです。乗るだけで落ちてしまいます」と苦労をにじませた。しかし初心者にもかかわらず、たった1日でひっくり返らずに乗れるようになった中条の運動センスを兼重は絶賛。「レジャー用カヌーから競技用に切り替えて乗りこなすには、体育大学の学生さんでも1カ月かかると言われました」と感心しきりだった。杉野も「現場で簡単そうに漕いでいたので驚きました」と回想する。
また、兼重はカヌーシーンについて「合成しようとか、ピアノ線で引っ張ろうとか、補助輪のような浮き輪を使おうとか、実際に乗ることはできないという前提で考えていました」と告白。「でも中条さんはレースシーンができるくらいになって……助かったなと思いました!」と打ち明ける。それを聞いていた中条は「ラッキーっていうくらいの感じなんですか!?(笑)」と笑顔でツッコミを入れ、「ちょっとでも角度を間違えると落ちてしまうんです。そうすると服も髪の毛も濡れて乾かす時間がかかるので、プレッシャーを感じていましたね」と語った。
最後に、映画にちなみチャレンジしたいことや夢を尋ねられた登壇者たち。杉野は「海外に行きたい」、兼重は「日本全国の県庁所在地を旅行で回りたい」、小澤は「映画を撮ってみたい」と回答。中条が「みんなで『水上のフライト2』を撮りたいです。海外のカヌー発祥の地で!」と述べると、登壇者たちは大いに盛り上がった。
「水上のフライト」は11月13日に全国公開。
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