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内館牧子の小説をもとにした本作。ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップした青年・伊藤雷が、弘徽殿女御に仕え翻弄されながらも成長していくさまを描く。雷を演じた伊藤健太郎は、「平安時代に急に飛び込んでも意外とすんなりと対応していく姿というのが、雷の感覚と少し似ているのかなと思いました」と役柄との共通点を語り、監督としての黒木について「役者によって演出方法が違いましたし、役者の立場に立って考えてくださるのですごくありがたかったです」と述べる。
MCとして参加したLiLiCoから、伊藤健太郎のオファー理由を問われた黒木は、「私が番組を持っているラジオ局で、エレベーターが開くと健太郎くんのポスターが貼ってあるんです。いつもそこを通りながら『この方が雷ちゃんをやってくれたらいいのになあ』って思いながら健太郎くんに見つめられていて。念願叶って引き受けてくださって本当に幸せでした」とエピソードを披露。それを受けた伊藤健太郎は「見つめててよかったなあ」とほっとした表情でつぶやいた。
弘徽殿女御役の三吉が「撮影が始まる前に、発声やセリフの滑らかさなどを監督に何度も指導していただきました」と振り返ると、黒木は「食らい付いてくる三吉ちゃんの女優魂をひしひしと感じていました」「とにかく髪型と十二単衣とあんなに似合う方は三吉ちゃん以外にはいない!」と絶賛。さらに、雷の妻となる倫子役の伊藤沙莉について、黒木は「出演されている連ドラを観ていましたら『あ、この方が倫子!』ってひらめいて。写メを撮りました(笑)」とオファーの決め手を明かした。
伊藤沙莉が素で驚いているというシーンに話題が及ぶと、伊藤健太郎は「本番前に黒木さんに呼び出されてある指令を受けまして。僕も戸惑いながら本番を迎えて、行っていいものなのか迷っていたら後ろから黒木さんに『行け! 行け!』ってすごく言われました(笑)」と述懐。「伊藤くんがアドリブでふざけてるのかと思った」と伊藤沙莉が笑うと、黒木は「なかなか健太郎くんが行かなくて(笑)。女優からしたらルール違反な演出なので、沙莉ちゃんには申し訳なかったです」と続けた。
「やりたい放題の役が多い中、つつましやかな役は初めて」とうれしそうに言った山村が、セリフを言うシーンで食べた硬すぎる菓子について熱弁すると、笹野は劇中でスマートフォンを舐めたことを回想。「平安時代の人は味覚なども優れていただろうと推察して重厚に演じさせていただきました」ととぼけた笹野に、伊藤健太郎は「それはほんとに違います!」とツッコみ、笑いを起こした。
「十二単衣を着た悪魔」は、11月6日より東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
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伊藤健太郎、黒木瞳の指令で本番中にサプライズ?伊藤沙莉「ふざけてるのかと…」(写真22枚) https://t.co/DCEdjoPulV