京都国際映画祭2020の授賞式が京都・よしもと祇園花月で10月17日に行われ、牧野省三賞を
新型コロナウイルス感染防止対策のため、初のオンライン開催となった同映画祭。授賞式の司会は
牧野省三賞は京都の映画人・牧野省三の遺徳をしのび、日本映画の発展に寄与した後進の映画人を表彰する賞。今年4月に永眠した大林宣彦に代わり、60年以上にわたって大林作品を支えてきたプロデューサーであり妻の大林恭子が受賞メッセージを寄せ、「牧野省三さんは監督たちにとって映画の父です。大林に誘われて、昔の牧野さんの古いチャンバラ映画を断片ではありますがたくさん観た記憶がございます。日本映画の続きをやらせていただきましたことを、大変うれしく思っております」と感謝を伝えた。京都国際映画祭実行委員会の名誉実行委員長・
三船敏郎賞は、戦後の日本映画界を代表する俳優・三船敏郎のように世界に誇れる俳優を応援するべく増設された賞だ。選考委員の1人である
次世代を担う人材・才能を発掘する公募型プロジェクト「クリエイターズ・ファクトリー」のエンタテインメント映像部門では、予選を通過した17作品から5作品が優秀賞に選出され、山元環の「ブラック」がグランプリに選ばれた。山元は「世の中的にはネガティブな流れになりましたが、自分たちはポジティブに動け、原動力としてはすごく未来が明るいんじゃないかなという気がしていたので、今回グランプリをいただけて本当によかったです」と喜んだ。そのほかの受賞結果は下記の通り。
京都国際映画祭2020 受賞結果
牧野省三賞
大林宣彦
三船敏郎賞
小林稔侍
クリエイターズ・ファクトリー エンタテインメント映像部門
グランプリ
山元環「ブラック」
優秀賞
山元環「ブラック」
渡部健人「ZACO」
シーズン野田「外郎女」
野本梢「アルム」
碧嵐澄士「LOVE WATER FIRE」
審査員一同特別賞
甲斐郁斗「SHUKKA」
アート部門 優秀賞
田中良典「国民的再生図」
子ども部門 優秀賞
中島そよ「チューリップDJ」
高知県映画上映団体ネットワーク(35mm) @einee_kochi
京都国際映画祭で小林稔侍が三船敏郎賞「感動、感謝忘れることなく」、大林宣彦も受賞 https://t.co/BZyNv04XIc