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高田郁の時代小説シリーズをもとにした本作。主人公・澪が料理人として成長していく姿や、吉原で花魁として生きる“あさひ太夫”こと幼なじみ・野江との不変の友情が描かれる。松本が澪、奈緒が野江に扮した。
会見前、ヒット祈願の祈祷に参加した3人。松本は「いい緊張感がありました。この作品がより多くの人に届くといいなと改めて思いました」と感想を述べ、奈緒は「撮影から1年以上経ったことがまだ信じられませんが、公開まで約1週間ということで緊張してきました」と心境を口にする。
本作に特別出演した薬師丸ひろ子と渡辺典子は角川映画でデビューを飾った。今回メインに起用された松本と奈緒はすでに多くの作品で活躍していたため、角川は「演技力や表現力、何より(脚本の)読解力は、この2人は頭抜けていました。完成されている。驚くべき演技力でした」と2人を絶賛。松本と奈緒は目を見合わせ、うれしさと恐縮の入り混じった表情で「これからもっと成長していきたいと思っていますが、とてもありがたいお言葉です」「この言葉を胸に2年後、3年後もっと成長した姿をお見せしたいです」と力強く語った。
劇中には服部幸應による監修のもと、さまざまな料理が登場する。角川は「私は食べられませんでした」と残念がり、「窪塚(洋介)ばかり食べていた印象。初日も『お疲れ様でした』じゃなくて『ごちそうさま』と言って帰っていきましたから」とエピソードを明かす。劇中のお気に入りの料理については、松本が「映画の中でもお出汁が大事なので、茶碗蒸しがおいしかったです」と答え、奈緒は「ところてんに衝撃を受けました。九州出身なので、ずっと酢醤油で食べていて。甘いところてんは今回初めて食べました」と述べる。
そして本作が“最後の監督作品”だと公言する角川は「今回は“つなぐ”ということがテーマ。それは人間と人間の絆だったり、神と人間の絆だったり。コロナの時代、撮影しているときは意識していませんでしたが、この映画が観る人たちの灯火になってくればありがたいです」とメッセージを伝えた。
「みをつくし料理帖」は10月16日より全国ロードショー。
※動画は現在非公開です。
じろさん(じろともトン) @jirotomoton
角川春樹「この2人は完成されていた」、松本穂香と奈緒が褒め言葉に笑みこぼす - 映画ナタリー
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