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“監督絶対主義”を掲げた映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」の第1弾作品として発表された本作。押井守の原案をもとに、とある美術大学の映画研究会が“いわくつきの台本”「夢みる人」の映画化に挑むさまが描かれる。イベントは本広、押井、小中和哉、上田慎一郎が参加した「Cinema Lab(シネマラボ)」キックオフ会見の後に行われ、キャストのヒロシエリが会見に引き続きМCを務めた。
「海辺の金魚」など監督としても活動する小川は、Cinema Labの取り組みについて「好きなように撮っている部分もありますが、映画界では女優としても監督としても制約があります。そんな中で、こういうレーベルは映画界に必要だと思いますし、ベテランの監督が先陣を切ってくださいましたので、女性や若手の監督までつながっていけばとても意義のあるものだと思います」と思いを述べた。
完全な形の脚本を用いず、現場で監督や俳優が口頭の打ち合わせで芝居をまとめる“口立て”と呼ばれる演出で制作された本作。本広は「今まではすごく熟考された脚本があって、会話を変更することでさえすごく大変だったんですが、今回は本当に自由にやらせてもらいました。エチュードを映画の中に入れていきたいと思っていたので、小川さんや秋元さん、飯島くんなど知り合いの役者さんにずっとお願いしていて、やっと発表できた作品です」と制作の裏側を明かす。また、観客に向けて「『踊る大捜査線』みたいな感じかなと思って観ると全然違うので、用心してください」と語りかけた。
飯島は「『やらなきゃ!』という気持ちになって、共演の皆さんを巻き込んでしまった部分もあったと思うんですけど、普段こういうお芝居も少なかったので自分としては楽しかったですし、いい経験になりました」と撮影を回想。秋元、池田純矢との共演シーンが多かったという飯島が「その3人の掛け合いがすごく楽しかったです」と話すと、秋元は「楽しかったね!」とうなずき、「すごく振り切ってるなと思った」と飯島の様子を思い返す。飯島は「振り切らなきゃ負けると思ったんです!」と苦笑した。
秋元は「大枠の台本しかいただけなくて最初は不安でした」と述懐。しかし「エチュードをしてみてお芝居に余白ができたり、自由にやっていいよと言っていただける部分が多かったので、この撮影期間中全然悩まなかったです! ものすごく楽しくて充実した撮影でした」と語り、登壇者を笑わせる。本広に「めちゃめちゃ滑舌がいいんですよ! この人しかできないんじゃないかと思ってた」と賞賛された秋元は、AKB48時代にメンバーとエチュードをしていたことを紹介し、本広を驚かせていた。
最後に小川は「この映画は人と人との距離が近くて、きっと心の距離の近さもスクリーンに映っていると思います。今サークル活動や映画の撮影が普通にできなくなってしまった状況下で観ると、その距離の近さに癒されると思うので、純粋に楽しんで笑っていただけたらうれしいです」とコメントした。
「ビューティフルドリーマー」は11月6日より東京・テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。
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出演する映画の完成披露試写会で、ヒロシエリがMCさせていただきました。
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