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本作は相沢沙呼の小説を映画化した青春ドラマ。売れない高校生小説家・千谷一也と売れっ子高校生小説家・詩凪が、反発し合いながらも一緒にベストセラー小説を生み出そうと奮闘するさまが描かれる。本日の舞台挨拶は無観客の会場から、全国137館に中継された。
新型コロナウイルスの影響による公開延期を経て、昨日10月2日に封切られた本作。一也役の佐藤は「読書の秋とも言いますし、ぴったりな時期に公開できたと思います。先輩方や周りの人たちも『絶対観に行くから』と声を掛けてくださったので、公開できてうれしいです」と笑顔を見せる。詩凪役の橋本も「純粋にホッとしています。私たちも待ち遠しかったですが、待ってくれていたファンの皆さんがいたから、今この作品を全国で観ていただくことができて。それを考えると喜びもひとしおです」と感謝を述べた。
劇中の印象に残ったシーンを聞かれた佐藤は、一也が「小説を書くのをやめたい」と告白するシーンを挙げる。「朝から楽しい撮影が続いて、そのシーンの撮影は夜だったので心境を整える時間が大事だなと思っていて。監督もそれを理解してくれて、率先して空気を作ってくださいました」と振り返り、「泣く予定ではなかったんですけど、気付いたら鼻水も出るくらい情けない姿になって。思い出深いですね」と打ち明けた。現場の“空気作り”という点は橋本も感じていたようで、「保健室のシーンは一発撮りだったんです。照明部さんや撮影部さんはテストがあったほうが準備できるんですけど、お芝居や感情に合わせてスタッフさんが全力を尽くしてくださいました。皆さんの愛情を肌で感じました」としみじみ語る。
また一也と詩凪が宙に浮かぶシーンはCGを使っていないという話になると、久保は「詳しく言わないほうが……かなりアナログなので……」と言葉を濁す。佐藤が「自分たちで飛んでましたよね(笑)」と暴露すると、久保は「まあ、このぐらいの人たちになると飛べますので」と再びごまかそうとした。そして本作について、久保は「壁や挫折を乗り越えるきっかけの映画になれば。そのためには、普段は気付かないけど周りの人たちが手助けしてくれたり、人との出会いが人生の大切な一部になるという思いを込めました」と思いを口にした。
ここでスペシャルゲストとして、本作の主題歌アーティスト・伶(鷲尾伶菜 /
最後は「自分で小説を書くなら?」というお題に、佐藤が「壁に耳あり正直メアリー」とタイトルを書いたフリップを見せて共演者たちを笑わせる。「主人公は嘘がつけない正直者のメアリー。誰よりも推理力に長けていて、しかも地獄耳。そんな彼女が関わりたくない事件に関わってしまい……」とあらすじをスラスラ説明していると、久保から「まだ聞きますか?」とツッコミが。「主演は橋本環奈さんで」と指名された橋本が「企画書の段階でちょっとタイトルに躊躇しますよね(笑)」と正直にコメントすると、佐藤は「せめて読んでみて!」と嘆いた。
「小説の神様 君としか描けない物語」は全国で上映中。
映画ナタリー @eiga_natalie
「小説の神様」佐藤大樹が小説書くなら?橋本環奈は映画化の主演に指名され苦笑い(写真20枚)
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