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新型コロナウイルスの影響で、準備していた新作が白紙になってしまった入江が、クラウドファンディングを用いて製作をスタートさせた本作。不正と闇が跋扈する地方都市を舞台に、恩人を自殺で失った25歳の女性の物語を描く。
まずイベントの第1部では、メインキャストとして主人公・鴉丸未宇役で福田、司秋浩役で吉岡、丹治紗枝子役で根矢、鴉丸吾郎役で宇野祥平、間野幸次役で井浦新が出演することが明らかに。入江は、有名無名を問わず約2500名が応募したキャストオーディションを「決め手としては、普段どのような映画や本に接しているか。あとは入江悠が自主映画を撮るという中で、一緒にミニシアターの公開を目指していけるかどうかを重要視させていただきました」と振り返る。
最初に登場した根矢は、キャストに応募した理由を「困っているミニシアターの状況や、映画を思う同業者の声を自粛中にSNSで見たりして。自分に火がつき始めたタイミングで入江監督が自主映画を撮るというのを知り、なんとしてでも出たいという思いがありました」と説明。そして「全国のミニシアターに行きたいという夢があります。ミニシアターは、勝手にお客さんが入ってくるわけではないけれど、それでも映画を届けたいという思いを持っている人がつないでいるものだから。役者として生きている間にすべて回りたいという目標があります」と真摯に語り、入江は「僕も『SRサイタマノラッパー』のときに全国のミニシアターを回って。コロナのときには支配人の方々は元気かなって思いました」と同意した。
続いて参加した吉岡は「入江監督とは一度もお仕事をしたことがなく、呼んでもらえる気配もない。だから自分から行くしかないと(笑)」と冗談交じりにオーディション時を述懐。また「『夜明けの行灯』という広島で撮影された自主映画では、みんなで合宿みたいに撮影したのがすごく楽しかった。今作でもキャストやスタッフのみんなと若いエキスを吸い取ってがんばります!」と吉岡が意気込みを述べると、入江は「今回は、ボランティアのスタッフで参加してくれる大学生が多かったんです。コロナで休校になっている中で、映画の世界に足を踏み入れたいという子が応募してくれました」と続けた。
第1部のラストに登場した福田は、「俳優を続けるのか辞めるのかを考えたときに、やっぱりお芝居をしたいという気持ちがありました。そんな中、この企画を見てぜひ飛び込んでみたいと思って応募しました」と回想。さらに、大の韓国映画好きであったことから「(韓国映画の)『殺人の告白』がすごく好きで。それをリメイクした『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』を観て、いつか入江監督の作品に出たいなと思っていました」と明かす。
福田を抜擢した理由について、入江は「お話を聞いたらすごく芯のあるコメントをいただいて。この方のお芝居を見たいなと思ったんです。オーディションでは、とても楽しそうにお芝居をされていたのが印象的でした」と言及。福田は「より温かい人とのつながりを感じられる映画作りになるんだろうなと。今、続々とスタッフやキャストの方が増えていて、改めてこうして作品を作れることは当たり前じゃないんだよなと感じながら、1つずつ積み上げています」と製作の状況を語った。撮影は9月末から開始される。
そのほかイベントには、キャストの
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おおとも ひさし @tekuriha
【イベントレポート】入江悠新作のキャスト発表、福田沙紀や根矢涼香が自主映画やミニシアターへの思い語る https://t.co/yH9FQWMBIc