フランス映画「
19世紀に発表され、日本で3度にわたりアニメ化されてきたフランスの児童文学「家なき子」をもとにする本作。撮影当時11歳の
「小説の内容についてあまり覚えていなかったし、当初、私は気乗りしなかったんだ。ただ、私の世代の子供たちを魅了した、日本製アニメーションは覚えていた」と回想するブロシエ。彼が言及しているアニメ版「家なき子」は、1977年から1978年にかけて日本テレビ系で放送された作品で、東京ムービー新社(現トムス・エンタテインメント)が製作し、
ブロシエはさらに「『スピルバーグ的な視点から読んでみて』と妻に力説され、気持ちが変わったよ」と述懐。「おかげで大好きな監督であるスピルバーグが、いかに悲しい物語を子供たちの目と無邪気さ(彼のトレードマークだ)を通して鮮やかに描くか、ひどくつらい現実に魔法のような一面を与え、時代ものの作品に壮大さを授けるかを思い出した。それは私がとても好むテーマ、“伝達、自己表現、予想を超えること”へと発展していったんだ」と、本作の製作背景を語った。
「家なき子 希望の歌声」は11月20日より東京・YEBISU GARDEN CINEMA、109シネマズ二子玉川ほか全国でロードショー。なお原作の映画化記念帯付き新潮文庫が10月5日、東京ムービー新社版アニメのDVD BOOKのVol. 1が10月29日に発売されることが決定している。
※出崎統の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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決め手は妻の助言、「家なき子 希望の歌声」監督が映画誕生秘話を明かす(コメントあり)
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