「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」に監督として、
役者を目指すすべての人に学びとチャンスを提供するため、2017年にスタートした情報プラットフォーム・mirroRliar。このたび新たな企画として、若手とベテラン、メジャーとインディペンデントを融合させ映画を作り上げる「MIRRORLIAR FILMS」が立ち上げられた。
このプロジェクトでは、今後の映画業界を担う若い世代へ映画製作のきっかけや魅力を届けることを目的に、36人のクリエイターによる短編オムニバス映画を4シーズンに分けて製作。「変化」をテーマに年齢や職業を問わず、誰でも応募できる短編映画の一般公募が12枠用意され、残りの24枠で現在活躍する俳優や映画監督たちが短編を制作する。阿部、安藤、志尊、柴咲、水川はこの企画で監督デビューを果たす。また一般公募の作品には最優秀作品に50万円、優秀作品に30万円、佳作に10万円を贈呈。締めくくりの映画祭で36作品から選ばれるグランプリには、500万円の賞金も用意された。
会見にはmirroRliarの発起人を務めた山田と阿部のほか、運営メンバーの伊藤主税(and pictures)、関根佑介(Fogg)、松田一輝(KOUEN)、小金澤剛康(イオンエンターテイメント)が登壇。「MIRRORLIAR FILMS」でプロデューサーと監督を担う山田は「日常的にスマートフォンで動画を撮って表に出すことは根付いている。今回もっと映画作りを身近に感じてほしくて企画しました。どこかの主婦の方が500万円を目的に応募してもいいんです。もっとみんなが気軽に映像を作って楽しめるふうになっていけばいいと思ってます」と企画の根底にある思いを説明する。山田が映画の監督を務めるのは「ゾッキ」に続いて2回目。まだ短編の構想は一切考えてないそうで「時間や予算の制約がある中で刺激的な作品を作れたら」と意気込んだ。
また監督初挑戦となる俳優陣に対しては「カメラの前にいるときと後ろにいるときでは、見えるものが全然違う。それを感じてもらいたい。俳優としても監督の立場や苦労を知ることは重要なこと。そこに気付いて、より皆さんの映画愛が強くなることを期待してます。いずれ長編を撮るような人も出てくるかもしれない」と期待を込めて語った。参加監督から出演の打診もあるそうで「すべてに応えてしまうと“山田だらけ”の悲惨な映画になってしまう(笑)。出演についてはバランスを取りながら考えてます。逆に僕の作品には、別の監督をキャスティングしてやろうかと思ってますね」と明かした。
また一般公募について、阿部は「僕も初めて映画を撮ります。『映画を撮ってみようかな』と思った瞬間から、あなたも映画監督。そういう仲間が増えることがとても楽しみ。決して勝負ではないんですけど、携帯を使って撮ってみたという若い世代にも負けられない。そこで刺激し合えたらいい。応募待ってます」とコメント。さらに山田も「何か思ってること、ムカついてること、表現の仕方はポジティブでもネガティブでもなんでもいいんです。人に話すのをちょっと我慢して、作品にしてみたら、意外と面白いショートフィルムになるかもしれない。いろんな作品が生まれたら全体が面白くなる。日頃からいろんなものに目を向けて、ネタを探して、ちょっと短編を撮ってみてください」と公募を呼びかけた。
「MIRRORLIAR FILMS」はシーズン1を2021年夏に全国50館規模で劇場公開。その後、3カ月ごとにシーズン2、3、4を封切る予定だ。短編の公募の締切は2021年2月28日。そのほかの詳細は、公式サイトで確認してほしい。監督12名によるコメントは下記に掲載した。またコンセプトムービーがYouTubeで公開中だ。
阿部進之介 コメント
僕にとって劇映画は「ここでは無い、でも地続きにある、手の届かない、どこかの世界の物語」であり、子供の頃から魅せられてきた没入できる世界です。そんなパラレルワールドのような世界を、監督として創れるなんてとても幸せです。想像と創造を忘れずに楽しみたいと思います。
安藤政信 コメント
自分がいつか監督をするだろうとは心のどこかで想ってました
ただその時がいつだかはわからず
この場所で出逢った
仲間の山田孝之や伊藤主税さん達によって連れてきてもらえたのだと思います
この出逢いをはじまりに映像演出に関わっていきたいです
井樫彩 コメント
不思議なご縁で今回参加させていただくことになりました。このような素敵な取り組みの中で、自分になにが出来るのかを考えながら、ひとつの物語を紡ぎ出せたら、と思っています。
紀里谷和明 コメント
まだ自分でも何が出来上がるのか見当もつきませんが、新しい映画制作を多くの方々とご一緒できる事を楽しみにしています。
志尊淳 コメント
色んなことに挑戦したい。
普段役者としての立場から行っている物作りを違う立場から、監督という目線から0から触れてみたい。俳優をやっている中で、徐々にこの気持ちが強くなっていきました。
でもまさかこんなに早く出来るとは思ってなかったです。
どんな形であれ、クリエイティブという観点で役者の仕事に還元できるような事を感じたいと共に、自分が感じる心内を作品を通してお伝えできたらなと思います。
支えてくださる方々に感謝の気持ちを持ちながら楽しく作品作りをしていきたいです。
柴咲コウ コメント
「なんだかワクワクする」
純粋なその想いだけを手掛かりに、やったことないことに挑戦してみるのも良いのかもしれない。
「やりたいけど、やり方がわからない」
そういったことも、人が集まれば、できることがたくさんあるのだろう。
野崎浩貴 コメント
例えば小学生やおばあちゃんたちが作る映画だって当たり前にある方がいいです。
この企画には必須条件はありません。
少し前までサラリーマンだった僕も作ります。
しかも全て劇場公開されます。
すでにもう楽しみです。
福永壮志 コメント
様々な声が集められた短編映画の作品群は、きっといつか振り返った時に今のこの時代が反映されたものになると思います。短い時間でも心に残る作品が作れるように頑張ります。
藤井道人 コメント
自主映画時代、短編映画を作り続けてきたけれど、こうやって自由に創作する機会をいただけたのは久しぶりな気がします。紛れて埋もれてしまわないように、初心にかえって楽しみます。
水川あさみ コメント
わたしの同級生であり、友達であり、尊敬する役者仲間でもある山田孝之から面白い話をもらいました。監督やらない?って。
仕事でいちばん関わる立場なのに、いちばん未知の領域。自分が監督をやるなんてまったく思ってもみなかったけど、毎度、刺激と勇気をくれる山田孝之が誘ってくれるならチャレンジしてみようと、不安と期待が入り混じっております。
山下敦弘 コメント
「自由に好きに短編を作ってください」
と言われると逆に辛い。
元々、自主映画制作からのスタートだったので、昔は自由に好きに映画を作っていたはずなのだが、あれから20年以上も経ち、いろんな経験をしてきた今、自由に好きにと言われても正直どうしていいのか分からない……、といった状況なので、分からないものは分からないまま分かったフリをせず自由な映画に挑もうと思う。分からないまま突き進んだらどうなるのか?自分でもよく分からないので楽しみです。
山田孝之 コメント
与えられたのは自由な表現の時間。制限が無いと聞けば、人は自分で制限をどんどん増やすから面白い。予算は? 日数は? 人数は? 機材は? 納品は? 自分一人スマホを片手に佇むこともできるし、熟考の末予算を増やし結集させることもできるだろう。5分~15分の短い時間の意味は、強さも弱さも全てを含めた己との戦いから始まる。既に100で恐れているから未来は明るい。
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