10月21日から30日にかけて開催が予定されている釜山国際映画祭。アジア映画の窓部門はさまざまな視点とスタイルを持つアジアの監督たちの優れた作品を紹介する部門で、過去には吉田大八の「羊の木」が同部門の最高賞であるキム・ジソク賞に選ばれた。本年は外山文治が監督、村上虹郎と芋生悠がダブル主演を務めた「ソワレ」も同部門に招待されている。
沖田の作品が釜山国際映画祭に出品されるのは今回が初めて。同映画祭でのワールドプレミアを前に、沖田は「一人で暮らす、おばあさんの寂しさとの心の葛藤を、描いた作品です。変わった形ではありますが、おそらく、どこの国でも、思いあたる話ではないでしょうか。釜山でどんな反応があるのか、今から楽しみにしております」とコメントしている。
また同映画祭のプログラマーは「沖田修一監督の作品は、いつも穏やかで、温かな『救い』です」と表現し、本作もまた「安らぎを必要としている我々の今の時代にささやかな感銘を与えてくれる作品」だと評した。
若竹千佐子の同名小説を実写化した「おらおらでひとりいぐも」では、夫に先立たれた主人公・桃子さんの日々が描かれる。
「おらおらでひとりいぐも」は11月6日より全国ロードショー。
沖田修一 コメント
このたびは、釜山国際映画祭「アジア映画の窓部門」での上映、ありがとうございます。「おらおらでひとりいぐも」という作品は、一人で暮らす、おばあさんの寂しさとの心の葛藤を、描いた作品です。変わった形ではありますが、おそらく、どこの国でも、思いあたる話ではないでしょうか。釜山でどんな反応があるのか、今から楽しみにしております。
釜山国際映画祭プログラマー コメント
沖田修一監督の作品は、いつも穏やかで、温かな「救い」です。
ひとりぼっちになってしまった高齢女性の人生を、
繊細かつユーモアたっぷりに描いた「おらおらでひとりいぐも」もまた、
安らぎを必要としている我々の今の時代にささやかな感銘を与えてくれる作品です。
HAL ♂ @izorac
沖田修一「おらおらでひとりいぐも」が釜山映画祭へ、田中裕子と蒼井優の出演作(コメントあり) https://t.co/wPxlvapP05