「れいわ一揆」原一男が馬に苦しめられた撮影回想「遺作になるかと思いました」

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ドキュメンタリー「れいわ一揆」の初日舞台挨拶が本日9月11日に東京・UPLINK渋谷で行われ、監督を務めた原一男が登壇した。

「れいわ一揆」初日舞台挨拶に参加した原一男とリモート参加した安冨歩。

「れいわ一揆」初日舞台挨拶に参加した原一男とリモート参加した安冨歩。

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「れいわ一揆」ビジュアル

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原が立ち上げたレーベル・風狂映画舎の第1弾作品となる本作。令和元年の夏、参議院選で注目された“れいわ新選組”の選挙戦に密着し、安冨歩ら10名の候補者たちに迫っている。イベントには安冨がリモートで参加した。

当初4月の封切りを予定していたものの、新型コロナウイルス流行の影響で延期となっていた本作。原は「思い起こせば5カ月前、さあ公開だと思って喜んでいましたが、新型コロナウイルスの影響で劇場さんが休業になりまして落ち込みました。そこから5カ月、ようやく公開できました。感無量です」と挨拶する。

「れいわ一揆」

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安冨は「皆さんと直接お会いしてお話できなくて残念なんですけれども、選挙活動を始めた理由がこの映画でしたから、私にとっての選挙がようやく始まった気がします」とコメント。「選挙そのものについては最初から重大に思っていなかった」と話す安冨は、「日々の生活の在り方というものが私たちの社会を作り出していくので、それをどういうふうにしていくか」という点に重きを置いていたことを説明する。「皆さんにそういう考え方をしていただきたいと思って立候補して、そして今この映画が公開されて、私の目的がようやく動き始めたので感無量です」と語った。

「れいわ一揆」

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撮影当時の選挙戦を振り返り、原は「単に1年前はよかったなということではなく、確かにあの熱狂の渦の中にいたじゃないか。あなたもいたし、私もいた。あのとき、我々は何を信じたのかを考える必要がある」とメッセージを送り、観客やSNSでの反響も踏まえ「作り手として映画1本に込める主題は、決して1つではない」と強調する。また「本作のポイントとして一番に置いたのは“言葉”であるが、安冨さんの言葉の奥にある生き方を知るべき。選挙活動のパフォーマンスに込めた安冨さんの思いには、現在の選挙制度に対する批判があるはず。そこに気付いてもらえたらうれしい」と思いを述べた。

撮影中に苦労した点として、原は安冨の選挙活動を支えた馬に言及。「馬って足が4本あるでしょ。人間の倍あるから、つまり速度が人間の2倍なんですよ。撮影を始めてそのことにすぐに気付きまして、撮影時74歳、真夏の炎天下でカメラを担いで、馬をカメラに捉えるために馬より速く歩かないといけない。『原一男74歳、北海道で撮影中にあえなく死亡』という新聞記事の見出しが頭をよぎりました。あえなく死ぬかと……遺作になるかと思いました」と語り、観客を笑わせた。

「れいわ一揆」は全国で順次公開。

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(c)風狂映画舎

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