「
「百円の恋」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」などの脚本家として知られる足立紳が、自身の夫婦生活をベースに描いた同名小説を自ら映画化した本作。濱田岳と水川あさみをメインキャストに迎え、結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいるセックスレスの夫婦の姿が描かれる。濱田が売れない脚本家のダメ夫・豪太、水川が鬼嫁のチカ、そして新津ちせが一人娘のアキを演じた。
劇中では甲斐性なしの豪太に愛憎渦巻く感情で、罵詈雑言を浴びせ続けるチカ。そんな彼女のモデルとなっていることについて、晃子氏は「あそこまでは言ってないです(笑)。でも私の口が悪い部分で小説が売れるなり、映画化されるなりするなら、いくらでも使ってくださいという思いです」と発言をする。一方の足立紳は恐る恐る「もっとひどいですけどね(笑)。脚本ではちょっと笑えるようにソフトにしてます……」と話し、笑いを誘った。
現在は日本映画界の第一線で活躍する足立紳だが、かつては豪太と同じような長い下積み時代を経験。書いた脚本や小説は一番最初に晃子氏に読んでもらっているといい、足立紳は「『喜劇 愛妻物語』には僕自身の気持ちもかなり赤裸々に書いている。もしかしたら夫婦生活が終わるかもしれないという怖さで最初は読んでもらいました。自分の気持ちを全部書いていたので……」と振り返る。
これに晃子氏は「赤裸々な気持ちと言っても、もとから全部バレてる」と笑いつつ、夫と映画で大久保佳代子演じる吾妻のモデルになった女性とのLINEでのやり取りに言及した。劇中では豪太と吾妻が過去に浮気関係にあったことが描かれており、晃子氏が「映画にも『第一我慢汁』っていうセリフがあるんですけど、それもLINEに書いてありましたからね(笑)。どこまで恥さらすんだろう?と思ってました」と暴露すると、足立紳はあくまでLINE上だけでの“ごっこ”と浮気を否定。さらに濱田も「監督に言わされたけど意味がわからない!」とたじろいだという「第一我慢汁」というフレーズについて「なかなか笑ってくれる人はいないんですけど、妻はけっこうウケてくれる(笑)。思い付いたときは、めちゃくちゃ面白い!と思って使ってましたね……」と照れた様子で語った。
「喜劇 愛妻物語」は、9月11日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。
monde mao @mondemaomao
LINEの“浮気ごっこ”から生まれたセリフとは「喜劇 愛妻物語」足立紳が妻と登壇 https://t.co/vjUqsVUL68