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本作は、父親が自分のために作った花火で事故死したことをきっかけに、実家のガレージに引きこもっている青年・類と聴覚障害を持ち周囲から孤立している高校生の瑠海が、窓越しに交流を深めていくさまを描く物語。岡山が類、
2018年に自主制作映画として作られた本作。岡山は「スタッフもキャストの人数も限られていたので全員野球みたいな感覚」とオファーを受けたときの心境を振り返る。演じるにあたっては「類の人生で起こっていることはすべて自分の人生の中にもあるもの」という思いがあったといい「類が修理をしている時間は例えば岡山天音にとってのどういう時間に近いんだろう、類が直面しているものが僕にとっては何になるのか、もしかするとそれはものじゃなくて人かもしれない……とか。壊れた玩具やそれを直す行為を一度抽象化して、自分の中にある記憶とつなぎ合わせる作業は、大事にしていた記憶があります」と人物像を作り上げるまでの過程に言及した。
宮川はそんな岡山を「ストイックな俳優」と評し、「一緒に台本を1ページずつめくりながら、シーンごとの役の感情などについてディスカッションをしました」と、ともに過ごした日々に思いを馳せる。もう1人の主演俳優である小野に関しては、初対面時は想像以上に幼く見えたそうだが「彼女もまた役について積極的に意見を出してくれて、『あ、やっぱり女優だ』と思わされたのが記憶に残っています。小野さんは岡山くんとはちょっと対照的な感覚派で、その場で生まれた感情に乗って演技をする方」と印象を語った。
「テロルンとルンルン」は広島・八丁座で上映中。8月21日より東京・UPLINK吉祥寺ほか全国で順次公開される。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
岡山「スタッフもキャストの人数も限られていたので全員野球みたいな感覚」/岡山天音、宮川博至が“全員野球”の「テロルンとルンルン」に思い馳せる - 映画ナタリー https://t.co/U0p8AwvcRS