元銀行マンという経歴を持つ作家・江上剛の小説をもとにした「庶務行員・多加賀主水」シリーズ。曲がったことは許さない庶務行員・多加賀主水が巨悪に立ち向かう姿が描かれる。最新作では病院が舞台に。銀行員をかたって入院患者をだます詐欺師が出没し、不審な出来事が相次ぐ病院で、主水は真相を探り出す。高橋が主水、
高橋と三吉は、2007年放送のドラマ「オトコの子育て」以来13年ぶりの共演。当時11歳で、高橋演じる主人公の娘の友人役を務めた三吉は「まだ小学生だったので、記憶があまりなくて……。一緒にお芝居させていただくのは今回が初めてでしたが、どこか懐かしくて安心する感じがあって、本当にお父さんみたいな方だなと思いました」と再共演を喜ぶ。また塔子が階段から転落するシーンもあったが「マットを敷いていただいたので痛くもかゆくもありませんでした(笑)」と言ってのけた。
恒例となった主水の殺陣シーンも、本作では“二刀流”にパワーアップ。さらに、過去に携わってきた多種多様な職業に“変身”する姿も見どころだ。「本作では主水の“過去”を重視したキャラクター作りを心がけました。変装や潜入は『特命係長 只野仁』でやり尽くした感があったのですが、プロデューサーから“本家なんだから、1周回ってやろう!”と言われ、今回は“遊び”を加えました」と高橋が語るとおり、活弁士、パティシエ、中華料理のシェフなど多彩な姿を見せるほか、アラビア語を使う場面も用意されている。
ドラマスペシャル「庶務行員・多加賀主水5」
テレビ朝日系 2020年9月24日(木)20:00~21:48
高橋克典 コメント
第5弾の実現を聞いて
この番組は運がよくて、いつも奇跡的に続編ができるんです。だから5作目が実現すると聞いたときは驚きましたし、三吉彩花さんをキャスティングするというのでさらに驚きました。それは無理だろうと思っていたら出てくださると聞いて……そこでまたさらに驚きましたね(笑)。
三吉彩花との13年ぶりの共演について
前回の共演はほんの一瞬、現場でお会いしたぐらいで直接、絡むシーンはなかったんです。だから今回が初共演みたいなものですね。スタイルもよくて美人でモデルさんとしての顔も持っていらっしゃいますが、お芝居したり、現場でコミュニケーションを取っているときの顔はとてもやわらかくて、そのギャップがとても魅力的。これからの活躍が楽しみな方です。
2時間ドラマはベテランの俳優さんが名を連ねることが多いですが、三吉さんのような若い女優さんが出てくださって、しかもちゃんと周囲を動かすようなお芝居をしてくださったので、それがドラマの鍵となっています。瑞々しいお芝居をしてくださってとてもうれしかったですね。
三吉さんは今回、“階段落ち”にも挑まれましたが、階段にマットが敷いてあるだけなので、痛がってもおかしくない状況なのに平気でやってのけていました。日々トレーニングをされているから身体能力が優れているのと、あとは腹が据わっているんでしょうね!
演じるにあたって意識したこと
前作では2時間ドラマファンのみなさんから愛されるようなキャラクターをより意識し、主水をちょっと“おじさん”っぽく演じたのですが、今回は主水の“過去”を重視したキャラクター作りを心がけました。
変装や潜入は「特命係長 只野仁」でやり尽くした感があったのですが、プロデューサーから“1周回って本家だからやろう!”と言われ、今回は“遊び”を加えました。2時間ドラマは安心感も大事なので、ストーリーの中にやさしいジョークが盛り込まれるのもよいのではないかな、と……。とはいえ、アラビア語は難しかったですね。覚えようとしてもきっかけがないんですよ。いただいた音声テープを何百回繰り返して聴いたかわかりませんが、なかなか覚えられなかったですね(笑)。
本作でのアクションについて
僕自身、毎回殺陣シーンでアイデアを出しているのですが、そもそもクライマックスに突然出現する立ち回りシーンを視聴者のみなさんがすんなり受け入れてくださったことに驚いています(笑)。いわゆる“チャンバラ”の時代から、日本独特のエンターテインメントが存在したからなのでしょうか。現代劇に殺陣という組み合わせはあまりないので、この作品は面白い存在になってきたと思います。今回は二刀流で悪党を成敗していますので、お楽しみに!
視聴者へのメッセージ
三吉さんが加わってくださったことによって今回、2時間ドラマに新しいさわやかな風が入ってきたと思います。もちろん“王道”も大切にしていますので、2時間ドラマファンのみなさまにも安心して楽しんでいただけるエンターテインメントに仕上がっていると思います。
三吉彩花 コメント
第5弾の実現を聞いて
前回、共演させていただいたときはまだ小学生だったので、現場でお会いしたことは覚えているのですが、そのときの記憶があまりなくて……。一緒にお芝居させていただくのは今回が初めてでしたが、どこか懐かしくて安心する感じがあって、本当にお父さんみたいな方だなと思いました。
演じるにあたって大事にしたこと
2020年に入って今までとは違う新しい役にさまざま挑戦させていただいているのですが、塔子もそのひとりです。脚本からくみ取った彼女の性格は、まっすぐで家族思いの女の子。主水さんと協力してスパイみたいに捜査にも乗り出すので、本当に看護師なのかなと思う瞬間もありましたが、そこが面白かったです(笑)。塔子には秘めた思いもあり、演じるのはかなり難しかったですが、見てくださった方の胸にグッとくるようなキャラクターになったんじゃないかなと思っています。
“階段落ち”はまったく大変じゃなかったです。マットを敷いてくださったので痛くもかゆくもありませんでした(笑)。
視聴者へのメッセージ
3年の間に第5作が実現するなど、この作品にはそれだけたくさんファンの方がいらっしゃり、そのようなシリーズに、愛のある、重要な役で出演できたことを光栄に思います。私の女優としてのお仕事の中でも新しいジャンルだと思うので頑張りました。ぜひ楽しみに見ていただきたいです。
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