2017年に脳腫瘍の1つである髄膜腫の手術を受けた安田。病を経験した彼は、写真集のテーマに「生と死の輪廻」を選んだ。同書の撮影は木村伊兵衛賞を受賞した気鋭の写真家・岡田敦が担当し、北海道・根室でロケを実施した。スタイリストに袴田能生、ヘアメイクにヤマサキヨーコといった、安田のことをよく知るスタッフが結集。さらに地元で活動するボランティア団体の根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会の協力を得て、撮影を行った。
アートディレクションを担ったのは中島秀樹。この写真集では見開きの写真の迫力を生かすために綴じの部分が平たく開く「クータ・バインディング」という特殊な製本形式が採用されている。予定価格は税込4950円で、闘病中の写真を収録したミニブック付きだ。安田は「命のこと、輪廻のこと、読み手によっては語れば語るほど押しつけがましくなるものだと感じています。ただ、経験値は独り占めしておくものではない、共有し共鳴してこそ意味がある」とコメントしている。
なお9月16日に発売されるananには、安田、岡田、中島による製作秘話座談会を掲載。発売に先駆け、写真集から抜粋したカットも多数楽しむことができる。
安田章大 コメント
命のこと、輪廻のこと、
読み手によっては語れば語るほど押しつけがましくなるものだと感じています。
ただ、経験値は独り占めしておくものではない、共有し共鳴してこそ意味がある。
伝えたい信念は全て写真集の中に詰めました。
「LIFE IS」が語ってくれています。
もし、安田章大という生き物にご興味が湧いた方は、僕に触れてみてください。
マガジンハウス書籍編集部 コメント
数々の写真集を出版してきましたが、今回は、「それらとは一線を画したメッセージ性の強い作品にしたい」という安田章大さんの強い希望で、まったくイレギュラーな制作過程を経ました。企画の発案は、安田章大さん。判型をどうするか、タイトルは、帯の文章は……。すべてについて、安田さんが考えて決めました。写真集としての完成度をまず第一に考え、造本にもコストをかけました。現在の安田章大の生身の姿を感じてもらえるだけでなく、生きるとは何か、死とは何か、コロナ禍で予断を許さない今の時代にどう生きていくべきか、さまざまなことを考えさせられる写真集です。
何度も何度も、ページをめくってほしい。読者の皆さまにとって、一番大切な写真集のひとつに選んでいただけたらうれしいです。
安田章大の映画作品
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きいろいおいも🍠🐈 @lego69lego
脳腫瘍経験した安田章大の写真集9月発売「経験値は独り占めしておくものではない」(コメントあり) https://t.co/JNDYi5pJmJ
や、安田くんの写真集だと!?欲しいじゃないか!