柚月裕子のミステリー小説「佐方貞人」シリーズを原作とするドラマ第5弾。今回は、2019年刊行の同シリーズ最新作「検事の信義」に所収された短編「恨みを刻む」を映像化する。上川演じる硬骨の検事・佐方貞人が挑むのは、1人の女性が逮捕された事件。ある目撃証言に“小さな矛盾”を感じた佐方は補充捜査を開始するが、事態は思わぬ方向へ進んでいく。
佐方は「犯した罪はまっとうに裁かれなければならない」という信念を貫く男だ。彼に通ずる自身のブレない点について、上川は「芝居が好きだという、その一点です。それゆえに役者であり続けたいと思っていますし、むしろそれ以外に申し上げられることがないのが僕という人間だと思っています」と答えた。また「こんなご時世だからこそ純粋に作品を楽しんでいただきたいです。2時間で紐解かれていく事件の真相を佐方と一緒に追いかけていただき、溜飲の下がるような結末を味わっていただきたいです」と視聴者に呼びかけている。
上川のほか、佐方の同期検事・庄司真生役で
ドラマスペシャル「検事・佐方~恨みを刻む~」
テレビ朝日系 2020年9月6日(日)21:00~22:54
上川隆也 コメント
第5弾のオファーを受けて
端的に申し上げると、“ありがたい”のひと言です。もうひとつ、テレビ朝日でシリーズをやらせていただいている「遺留捜査」もそうですが、僕がどんなに挙手したとしても、やはりどなたかがやりたいと思って下さらない限りは撮影にはこぎつけないわけで、こんなに早く5作目が実現したのは、みなさんにそうした思いがあったからこそ。スタッフのみなさん然り、視聴者のみなさん然り、冷静に考えれば考えるほど、前作から1年足らずで第5作目が実現したことをありがたいと思います。
脚本を読んで
とっかかりから最終的な結論に至るまでが、よどみなく流れていて、読み物としてとても心地よかったですし、より一層、佐方貞人を演じることが楽しみになりました。その期待は撮影に臨んでもひとつも裏切られておらず、“演じる側からも感じられる魅力”を満喫しています。これがそのまま視聴者のみなさんに届けば何よりです。
5作目で改めて思う、“ブレない男”佐方の魅力
物語の発端で佐方が覚える違和感は、とても些細なものなんです。この男の意識や五感はそんなところにまで向いているのか、と。今回は、一徹でブレないキャラクターの佐方が、実は持ち合わせている“繊細さ”を特に感じました。本作では、佐方のそういった一面を垣間見ながら、視聴者の方々も一緒に事件の真相にたどり着いていただきたいと思います。
自身の中でここだけはブレないと思うところ
ひとつ申し上げられることがあるなら、芝居が好きだという、その一点です。それゆえに役者であり続けたいと思っていますし、むしろそれ以外に申し上げられることがないのが僕という人間だと思っています。
視聴者にメッセージ
こんなご時世だからこそ純粋に作品を楽しんでいただきたいです。2時間で紐解かれていく事件の真相を佐方と一緒に追いかけていただき、溜飲の下がるような結末を味わっていただきたいです。そういう意味でも今回はメッセージ性というものを僕自身、あまり強く意識していません。いかに佐方が事件を解決していくのかという一点に注力しているつもりですし、作品の構造がそれを要求しているのだろうと理解しています。
過去の4作を楽しんでいただいた方にもまた新しい目線で楽しんでいただけるような作品になっていますし、またひとつ新しい作品が生まれようとしているのは間違いないと思います。
六条亭 @rokujoutei
「遺留捜査」だけでなく、こちらもシリーズ化されているのは結構なことです!
上川隆也「検事・佐方」シリーズ新作が放送決定「溜飲の下がるような結末を味わって」(コメントあり) - 映画ナタリー / https://t.co/6JftanmjhO