イスラエル映画「靴ひも」の予告編が、YouTubeで公開された。
母の突然の死により、約30年ぶりに一緒に暮らすことになった父と息子の関係を描く本作。一度は家族を捨てた父と発達障害のある息子が、悪戦苦闘しながらも本当の親子関係を築いていくさまを切り取る。明るく誰に対してもフレンドリーな息子を
映像には、息子が靴ひもを結ぼうと奮闘する様子や、父に腎臓を提供したいと申し出るさまが収められている。ある親子の実話にインスパイアされて物語を作ったというゴールドヴァッサーは「障害を持つキャラクターに対し、観客は同情心や哀れみを抱きがちです。意志の力や知恵や正義感によって困難を乗り越え成長していく『靴ひも』の主人公が、観客に同情心などではなく愛情、感謝の念、憧れすら抱いてもらえることを願っています」とコメントした。
なお前売り券は東京のシアター・イメージフォーラムや、通販サイト「メイジャー」で販売中。購入特典として、“ほどけない靴ひも”とポストカードのセットが数量限定でプレゼントされる。
「靴ひも」は10月よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー。本作は2018年の第31回東京国際映画祭でも上映された。
ヤコブ・ゴールドヴァッサー コメント
約10年前、ある親子の実話を聞く機会がありました。腎不全を患う高齢の父親に、知的障害を持つ息子が自分の腎臓を提供しようとしたそうです。私にも特別支援を必要とする息子がいるので、私が映画化するにふさわしいエピソードだと思われたのでしょう。しかし私はこのような重い題材を扱うことに抵抗があり、作品ではあくまでも他人の問題を扱いたいと主張しました。複雑で大変な自分自身の問題に向き合うことは避けたかったのです。
何年か経ち、私は自分の不安を克服し、映画が障害を持つ人々に対する世間の見方を変えるきっかけになるかもしれないと考えるようになりました。そのためには、主人公が正確に描かれていること、さらには主人公が人間味にあふれ、前向きで、ユーモラスで魅力的なキャラクターであることが重要でした。
そして私は、長年の協力者である脚本家のハイム・マリンを誘い、このプロジェクトに身を投じました。
物語の大筋は、私が聞いた親子の実話にインスパイアされたものです。彼ら親子と私と息子の事情はかけ離れていますが、そのことが作家として客観性を持って物語を紡ぐうえで役立ちました。私と脚本家はルーベンと息子の複雑な関係に焦点を絞り、疎遠だった2人が深い愛情で結ばれていく過程を通して、この難しい題材から希望に満ちた物語を作り出しました。障害を持つキャラクターに対し、観客は同情心や哀れみを抱きがちです。意志の力や知恵や正義感によって困難を乗り越え成長していく「靴ひも」の主人公が、観客に同情心などではなく愛情、感謝の念、憧れすら抱いてもらえることを願っています。
afcp @afcp_01
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"父に腎臓を…家族を捨てた男と発達障害持つ息子の関係描く「靴ひも」予告"
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