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吉野耕平が監督と脚本を担当した本作は、1人の人間の内側で曜日ごとに入れ替わる7人の“僕”を描く物語。もっとも地味でつまらない通称“火曜日”の視点でストーリーが進行していく。中村が1人で“7人の僕”を演じ、“僕”の元同級生・一ノ瀬に石橋、物語の鍵を握る図書館司書・瑞野に深川が扮する。登壇者たちはそれぞれ充分に距離を取って着座し、イベントの模様は全国87劇場に生中継された。
まず3人は、本作を鑑賞した知人らの感想を紹介していく。石橋が「姉が10年ぶりに劇場に行った」、深川が「自分も劇場に行って観た」と語る中、中村は「仕事で出会う方々に『観たよ』と言っていただけましたし、親にムビチケをプレゼントしたら『観ました』と連絡が来ましたね。なにぶん友達が少ないもので……ちょっと暗い話になるのでやめます!(笑)」と無理やり中断した。
1人7役という難題に挑んだ撮影を振り返り、中村は「初体験も多かったし、話し相手がいなくて寂しかったですね」と述べ、石橋の方を向きながら「(一ノ瀬が)火曜日の家に来たシーンの撮影ではずっと話しかけていて、終盤は無視されてました」とジョークを飛ばす。石橋は笑いながら、中村について「いるだけでホワっとするけど、現場に入ると締まるので不思議な方だなと思います。ご一緒する時間も少なかったので、なんだかつかめない感じで終わりました」とコメント。中村は「なるほどね、今日はまだいろんな意味で“ディスタンス”があると」と冗談を重ねた。
MCから中村の印象を問われた深川は「行動と言葉が予測できないんですけど、ポッと言った言葉が周囲を和ませたり、緊張をほぐしてくださったりする優しいお兄さん」と述べる。中村は、深川が演じた瑞野の役柄に触れ「火曜日からしたら(瑞野は)憧れのお姉さんなんですよ。僕のほうが歳上なんですけど、お姉さんのような気がしてるんですよね。お姉さんに『お兄さん』と言われて混乱してます」と苦笑した。
「印象に残っているシーンは?」という質問では、石橋が「火曜日が花束を持ってジャンプしてるシーン。本当にかわいくて、ファンになっちゃうなと思います」と話すと、中村は「ありとぅーす」と感謝。また、月曜日と火曜日が対話するシーンについて「どうやって撮ったんだろう?と思いました」と首を傾げる深川に、中村は「気合いです」とほほえむ。そのシーンでは中村の自撮り映像が使われていることから、「だからカメラマンもやってるんですよ。これは別途ギャラを交渉しなきゃなと思っているんですけど」と不敵に笑う。
火曜日が日々の習慣を大事にしていることにちなみ、日々行っているルーティーンがあるかとMCから質問が。深川は「朝にカフェオレを飲むことですね。目が覚めてシャキッとするんです」と答え、石橋は「朝起きて、一番最初に窓を開ける」と解答。中村は少し悩みながら「寝る前に動物のことを調べるぐらいですかね。そうして自然と蓄積した知識の出しどころに困っています」と述べた。
「水曜日が消えた」は東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開中。
2 9 (ふ く) さ ん @29san2929
中村倫也はどんな人?「水曜日が消えた」で共演の石橋菜津美、深川麻衣が語る(写真11枚) https://t.co/aOCdIHJ1Hg