「朝が来る」は辻村深月の同名小説をもとにした「特別養子縁組」が題材のドラマ。
「泣く子はいねぇが」は、是枝裕和率いる映像クリエイター集団・分福が企画協力した、佐藤の商業映画デビュー作だ。佐藤は「若者の青春の終わりを描いたこの小さな物語を選んでいただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです」と歓喜し、主演の
第68回サンセバスチャン国際映画祭は9月18日から26日にかけて開催予定。また「朝が来る」は10月23日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で、「泣く子はいねぇが」は11月20日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。
※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
河瀬直美 コメント
サンセバスチャンには、10年前、6歳の息子と一緒に行った時の記憶が鮮明です。
小さな手を引いて歩いた海辺の街には映画を愛する人々がたくさんいて、とても温かな気持ちになった記憶があります。
コロナ禍において歴史あるサンセバスチャン国際映画祭が、開催の意志を持って世界を光の方向に照らしてゆく祭典に、正式出品作として「朝が来る」を選んでくださり感無量です!
10年ぶりのあの海辺の街へ、映画と共に訪れる日が来ることを、ピンチョスを食べて、シードルを飲んで、語らい、分かち合い、できる日が来ることを、願っています!
佐藤快磨 コメント
映画「泣く子はいねぇが」を初めて観ていただく場所がサンセバスチャン国際映画祭であるという報せを聞いて、嬉しさと興奮と緊張とが入り混じっています。映画祭関係者の皆さまが、若者の青春の終わりを描いたこの小さな物語を選んでいただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
このようなご褒美をいただけたのも、スタッフ・キャストの皆さん、この映画に携わってくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。男鹿半島に通った5年間はとても大切で、そこで出会った人たちの想いがこの映画には詰まっています。
後悔から逃げきれない主人公のしみったれた行動ひとつひとつを最後まで見届けていただけたら嬉しいです。先の見えない状況下ではありますが、世界中の人々にも彼の叫びはきっと届くと信じています。
仲野太賀 コメント
何が起きるのか、本当に分かりません。
「ナマハゲの映画を撮りたいんだ」と、
監督から企画を聞かせてもらった数年前には想像もしてませんでした。
撮影時に、この映画が描く人間の可笑しみ、愛おしさについて皆んなでぐるぐる模索した時間が肯定してもらえたようで、本当に嬉しいです。まさかコンペに選出されるとは…!!
英題はやっぱり、THE NAMAHAGEでしょうか。うんうん、それも最高です。
とにかく、サンセバスチャン国際映画祭で、監督の素晴らしい才能が知れ渡ることを願いながら、佐藤組の皆んなでこの吉報を分かちあいたいです。
※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。
junkTokyo @junktokyo
佐藤監督は分福所属なのか。是枝さん、若い作り手を着実に世に送り出しているのがすごい
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