奥平大兼が映画デビュー作「MOTHER」撮影を回想「いろんな意味で悩みました」

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長澤まさみの主演作「MOTHER マザー」に出演した奥平大兼のコメントが到着した。

「MOTHER マザー」新場面写真

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「MOTHER マザー」ポスタービジュアル

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「新聞記者」「宮本から君へ」の河村光庸が、実際に起きた少年による祖父母殺害事件に着想を得て企画・製作した本作。ゆきずりの男たちと関係を持つことでその場しのぎの生活を送る秋子の姿、彼女と息子・周平の間に生まれる“ある感情”、17歳になった周平が起こす凄惨な事件が描かれる。大森立嗣が監督を務めた。

「MOTHER マザー」新場面写真

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周平を演じた奥平は初めて受けたオーディションで役を射止め、スクリーンデビュー。「オーディションでは、橋の上で母親の秋子と2人で話をしているところを演じたのですが、明るいシーンではないので楽しいものではなかったです。終わって帰るときに、自分なりにちゃんとできたなという手応えはあったのですが、いざ受かったと聞いたときは『本当に自分でいいのかな?』と思いました」と振り返る。

「MOTHER マザー」メイキング写真

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脚本を読んだときに周平に抱いた印象を、奥平は「孤独な子だと思ったんです。親にも反抗できず、消極的で、声もそんなに大きくはないだろうなと」と述懐。「でも実際に演じてみたら少し違いました。成長するにつれて、周平が大人へ反抗する意志を見せるシーンがある。周平にとって母親に反抗するのは相当大きなことだと思うんです」と分析する。

また奥平は、印象的なシーンとして周平が事件を起こす場面を挙げ「テイクごとにメンタルがきつくて、本当にしんどかったです。その直前にどんな顔をしてセリフを言えばいいのかもわからなかったし、いろんな意味で悩みました」と回想。最後に「この作品に出演して、自分の中から湧き出てくるものをお芝居にしていく楽しさを知ったので、できることならこれからも役者を続けていきたいと思っています。いつか大森監督からもう一度オファーがもらえたらうれしいです」と思いを語った。

「MOTHER マザー」は7月3日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。

奥平大兼 コメント

オーディションを振り返って

オーディションを受けること自体が初めてで、お芝居が何なのかもよくわかっていませんでした。オーディションでは、橋の上で母親の秋子と2人で話をしているところを演じたのですが、明るいシーンではないので楽しいものではなかったです。終わって帰るときに、自分なりにちゃんとできたなという手応えはあったのですが、いざ受かったと聞いたときは「本当に自分でいいのかな?」と思いました。

母親・秋子を演じた長澤まさみについて

長澤まさみさんのような大女優さんとご一緒するなんて、いきなりハードルが上がりすぎて、とにかく不安でした。初めて長澤さんにお会いしたときは緊張して全然しゃべれなかったです。それから撮影までに大森監督のワークショップを受けたことで、周平という役や演じ方のイメージをつかんでいくことができました。

周平の役柄をどう捉えたか

脚本を読んで、最初は孤独な子だと思ったんです。親にも反抗できず、消極的で、声もそんなに大きくはないだろうなと。でも実際に演じてみたら少し違いました。成長するにつれて、周平が大人へ反抗する意志を見せるシーンがある。周平にとって母親に反抗するのは相当大きなことだと思うんです。また妹の冬華が生まれて、それまではお母さんが絶対だったところに、守るべきものが増えた。冬華の存在が癒しや心の救いどころになっていくのは実際に演じていても感じました。

印象的だったシーン

周平が犯行に及ぶシーンは、テイクごとにメンタルがきつくて、本当にしんどかったです。その直前にどんな顔をしてセリフを言えばいいのかもわからなかったし、いろんな意味で悩みました。撮影が終わるのは寂しかったけど、あのシーンだけは終わってよかったです(笑)。

初めての映画撮影はどのような体験だったか

大森監督は演じる側にとって本当に優しい監督でした。自由にやらせてくれたので、自分の思い通りにやってOKがもらえるというのは、この上なく楽しい体験でした。これが普通だと思っちゃいけないということはわかりましたが(笑)、この作品に出演して自分の中から湧き出てくるものをお芝居にしていく楽しさを知ったので、できることならこれからも役者を続けていきたいと思っています。いつか大森監督からもう一度オファーがもらえたらうれしいです。

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(c)2020「MOTHER」製作委員会

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