小松左京による小説を映像化した本作では、大地震が起こった2020年の日本を舞台に、中学生・武藤歩とその家族が懸命に生き抜こうとする姿が描かれる。声の出演には上田麗奈、村中知、佐々木優子、てらそままさきが名を連ねた。
「a life」は大貫と坂本が共同制作し、2010年に発表されたアルバム「UTAU」に収録されている。本作のプロデュースを担当した厨子健介は「世界観が『日本沈没2020』のテーマとシンクロし、聴いているとイメージが際限なく広がっていく曲」と採用の理由を述べた。YouTubeでは、湯浅が手がけたオープニングPVが公開されており、同曲も使用されている。
大貫は、主題歌決定に寄せて「誰かのせいにしたりせず現実と向き合い、姿勢を正し自分の軸をきちんとつくることがこれからの時代を生きていく自分の助けになると思います。歌うということは変わらないけれど、あらたな価値観で力強く生きていこうとするひとのために歌っていきたい」とコメント。坂本は「あたりまえの日常がどんなに大切か、ぼくたちは知っている」とつづっている。
湯浅は同曲を「透明感、日常感がありながらも、地に足がついた素敵な曲でした」と称賛し、オープニングPVについて「殺伐とした天変地異後の暗い本編とは対照的な、明るい爽やかな朝のルーチンを毎回見る事で、失ったものの尊さを感じてもらえると良いと思いました」と思いを述べた。
全10話の「日本沈没2020」は、7月9日より中国本土を除く全世界で配信。
湯浅政明 コメント
主題歌とオープニング映像制作について
透明感、日常感がありながらも、地に足がついた素敵な曲でした。殺伐とした天変地異後の暗い本編とは対照的な、明るい爽やかな朝のルーチンを毎回見る事で、失ったものの尊さを感じてもらえると良いと思いました。
朝の光、柔らかい布団や温かい飲み物、自然の風景や小動物のクローズアップを、記憶の中にある様に柔らかいタッチで断片的にオーバーラップしながら、透明感ある白い光の中に描きます。
厨子健介(プロデューサー)コメント
「a life」は、その世界観が「日本沈没2020」のテーマとシンクロし、聴いているとイメージが際限なく広がっていく曲でした。湯浅監督が描く、ささやかな日々、家族や友人、国や国家すらも失うようなとてつもない困難に直面しても、前を向き力強く歩もうとする人々の物語。坂本龍一さんの美しい旋律と大貫妙子さんの透明感のある歌声で“心の力で飛び越えよう”と歌う「a life」。この素敵なコラボレーションを、是非お楽しみ頂けたらと思います。人を優しくする、人を笑顔にする“つぶやき”で溢れる世界になることを心から願っています。
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