米マンハッタンを舞台にした本作は、運命のいたずらに翻弄される大学生カップルの恋路を描いたロマンティックコメディ。
本イラストポスターは、「半沢直樹」シリーズの書籍装画やニューヨーク・タイムズのイラストなどを手がける木内達朗が描き下ろし、「デッド・ドント・ダイ」日本版公式アートワークや「ミッドサマー」日本版アートポスターで知られる大島依提亜がデザインしたもの。「セントラルパークバージョン」と「メトロポリタン美術館バージョン」の2種類が制作された。「セントラルパークバージョン」にはギャツビーとアシュレーが相合い傘でパーク内を散歩している様子が、「メトロポリタン美術館バージョン」にはギャツビーとチャンが美術館でともに過ごす瞬間が切り取られている。これらのポスターについてアレンも「素晴らしい」とコメントした。
大島は本ポスターについて「真っ先に思ったのは、ウディ・アレンが描くお馴染みのNYの景色、一方で、メトロポリタン美術館のあの愉しくも美しいシーン。それぞれ屋内外の“場所を主役”にした二つで一つのポスターを構想しました(当然ポスター自体が名作である『マンハッタン』も意識してます)」とコメント。また木内は「大島さんのディレクションが明確でしたので、良い絵が描けたかと思います」と語った。
「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」は7月3日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国でロードショー。なお本作は北米で2018年に封切り予定だったが、アレンの性的虐待疑惑と「#MeToo」運動の影響で公開は中止に。2019年初夏、ポーランドでの公開を皮切りにヨーロッパを中心に公開され始め、このたび日本でも公開される運びとなった。
木内達朗 コメント
ウディ・アレン監督作品で観たと言えるのは「ウディ・アレンの重罪と軽罪」(←今思うと考えさせられるタイトルです)だけという人間ですが、大島さんからのご指名なので、二つ返事でお引き受けしました。大島さんのディレクションが明確でしたので、良い絵が描けたかと思います。
大島依提亜 コメント
今や何かと語りにくくなってしまったウディ・アレン作品。作品に罪はないとよく言うけれど、傑作!なだけにさらに罪作りな今作ですが、コロナ禍でどの映画を観ても登場人物たちが外にいるだけでファンタジーに見えてしまう中、この映画だけがそれすらも忘れさせてしまう楽しさに溢れていると感じたのも事実です。
ウディ・アレンのあの問題を強く意識せざるをえない作品でありながら、この世界的状況から解き放たれた、なんとも不思議な映画だと思います。
というわけで、ポスターを作るにあたり真っ先に思ったのは、ウディ・アレンが描くお馴染みのNYの景色、一方で、メトロポリタン美術館のあの愉しくも美しいシーン。それぞれ屋内外の“場所を主役”にした二つで一つのポスターを構想しました(当然ポスター自体が名作である「マンハッタン」も意識してます)。
その構想を、ウディ・アレンの映画のポスターをお願いするならば…と密かに思い続けていた木内達朗さんが完璧に絵にしてくださいました。
tAk @mifu75
NY舞台のウディ・アレン最新作、木内達朗と大島依提亜がイラストポスター制作(コメントあり) https://t.co/TucnWfcd09