コロナ禍で苦しむ映画人を支援、三池崇史が賞金総額2000万円の企画コンペ開催

三池崇史が発起人を務める企画コンテスト「カチンコ Project」が始動。フリーランスの映画監督および助監督を支援する目的で賞金総額約2000万円が用意された。

新型コロナウイルスの影響で撮影が止まり、フリーランスで働く映画監督やスタッフの多くが苦境に立たされている映画業界。「カチンコ Project」は日本映画界の将来を担う才能を支援するべく立ち上がった、フリーランスの映画監督、助監督を対象とした企画コンペだ。

コンテストでは6月30日締め切りで「今、あなたが撮りたい映画」の企画書を募集する。新人監督が起用されることが少ないと言われている日本の映画界。今後の展開としては、応募企画をリスト化し、映画化に向けて製作側との橋渡しも検討していく。最優秀企画賞には賞金200万円が用意されたほか、賞金100万円の優秀企画賞も18本程度選出される。

審査員には5人の現役映画プロデューサーが集結。「マスカレード・ホテル」の上原寿一（フジテレビ）、「君の膵臓をたべたい」の臼井央（東宝）、「孤狼の血」の紀伊宗之（東映）、「ちはやふる」シリーズ の北島直明（日本テレビ）、「るろうに剣心」シリーズの小岩井宏悦（ワーナーブラザースジャパン）が名を連ねた。

そのほか応募の詳細は「カチンコ Project」の公式サイトで確認してほしい。三池がフリーランスの監督・助監督に向けたコメントは下記に掲載した。

三池崇史 コメント

「withコロナ」
感染の恐怖。自粛社会の不安。
確かなことは、「しばらくは、元の場所には戻れない」
ということだ。

映画人も例外ではありません。

自粛要請を受け、撮影現場が停止し、
映画館も従来のような興行が行えず。
活動再開に向けて手探りはしてみるものの、その指先に触れるものはなにもない。
大きな船に乗る者はともかく、ひとり裸で泳ぐ者にとってはなす術なし。

いやしかし、このまま黙って沈むわけにはいかない。
泳ごう。なんとか進もう。でも、どっちへ…

あしたの映画のための企画発掘プロジェクトが始動します。
題して、「カチンコ Project」。

～今、私はこんな映画を撮りたい！～