本作は窪美澄の同名小説を原作としたラブストーリー。大切な人の死が忘れられず、12月のある時期になると1週間ほど声が出なくなる症状“記念日反応”を抱えた家具職人・須藤壱晴と、現実から解放されたいともがく広告制作会社のOL・本橋桜子の恋模様が描かれる。
3月23日深夜に最終回の放送を迎える本作。撮影の最後には、壱晴と桜子の運命が変わる歩道橋のシーンが捉えられた。藤ヶ谷は「すごく良いチームでした。そして良い作品、それに尽きます。それぞれのキャラクターも愛おしい」と率直な心境を明かし、物語のラストに触れて「監督や奈緒さんと『壱晴と桜子には、幸せになってほしいよね』って話をしました」と撮影時のエピソードを披露する。
そして奈緒は「本当にあっという間で、すごく濃ゆい毎日で、本当はもっともっと現場にいたいので、寂しいです」とクランクアップを惜しみ、「壱晴さんと桜子の、最後の瞬間まで、よろしくお願いします」と視聴者にメッセージを送った。
「やめるときも、すこやかなるときも」は、日本テレビの「シンドラ」枠で毎週月曜24時59分からオンエア。Huluでも配信が行われている。なおYouTubeのシンドラ公式チャンネルでは、これまでの放送の振り返りができるダイジェスト映像が公開中だ。
※動画は現在非公開です。
藤ヶ谷太輔 コメント
すごく良いチームでした。そして良い作品、それに尽きます。それぞれのキャラクターも愛おしい。
監督の持っている世界観と女性ならではの目線とか、すごく親身になって色々話をしてくださったので、
良いチームで救われたなと思っています。このドラマは、物語がキラキラした恋愛だけじゃないので、
すごく重いシーンや、しっかり沈むようなシーンも続いたりするんですけど、本番以外の場面ではチームで明るく楽しく、やるときはやるみたいな、凄くメリハリのあるチームだったので、助かりました。とても楽しかったです。
初めの頃は、声のリズムとか緩急とか、壱晴のミステリアスな雰囲気の塩梅を探すのが難しかったです。
壱晴がどういう気持ちでいるのか、考えすぎてしまったり…。
最後、壱晴は大事なシーンで、桜子の大切さに気付くんです。自分で演じておきながらですけど、監督や奈緒さんと
「壱晴と桜子には、幸せになってほしいよね」って話をしました。「(相手を)受け入れる」って言葉だと当たり前に感じるけど、撮影を通して、改めてその大切さと難しさを感じましたね。本当にできるのか、と。
壱晴自身も、自分で乗り越えなきゃいけないトラウマがあって、自分自身のことがよく見えていなくて、桜子を振り回してしまうこともあると思うんです。だから、皆さんにも温かく見守っていただければ。
このドラマの大きなメッセージとして、作品をご覧になった方が、自分も恋愛してみようかなとか、
あの人どうしてるかなとか、恋とか愛について一歩踏み出せるような、
考える時間ができるような作品になっていますので、皆さんにも、そういうのを思い浮かべていただけたら嬉しいです。
奈緒 コメント
本当にあっという間で、すごく濃ゆい毎日で、本当はもっともっと現場にいたいので、寂しいです。
「やめるときも、すこやかなるときも」は、読んだ時から大好きな作品なので、完成してすごく嬉しく思います。
藤ヶ谷さんは、お会いするまではクールな印象があったんですけど、そんなことはなくて。
ラブストーリーで、壱晴さんとして、そこにいてくださることが、とても信じられる方でした。
ご一緒できて、すごくお芝居も楽しかったですし、空き時間もチーム全体に気を配ってくださっていて、
現場の空気を作ってくださいました。松江での撮影はとても思い出に残っていて、
短いながらも共演者の皆さんと、スタッフさんたちと楽しみながら撮影することができました。
この作品はラブストーリーなんですけど、もちろん桜子と壱晴の結末を知って、
もう一度初めから観ても2人の細かな心情というのが、すごく皆さんに楽しんで観ていただけるのではと思います。
家族とか、周りの方たちとも、ぜひお話ししてみてください。
壱晴さんと桜子の、最後の瞬間まで、よろしくお願いします。
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藤ヶ谷太輔と奈緒、ドラマ撮了を惜しむ「壱晴と桜子には幸せになってほしい」(コメントあり)
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