第92回アカデミー賞で作品賞など最多4冠に輝いた「
公式発表によると、ソウル市内の半地下住居に暮らす人々のうち、平均所得50%以下に当たる世帯は55.3%、平均所得70%以下は77.8%で、大部分が低所得層の市民である。ソウル市は2020年、韓国エネルギー財団と協業し、半地下の低所得層1500世帯以上を対象に、居住環境改善のための修理工事を支援すると明らかにした。
今回の住宅修理事業では、断熱施工、ボイラー設置、エアコン設置、窓戸設置、床の張り替え工事を実施する。さらに、2019年にトボン区が半地下の100世帯を対象に実施したサンプル実態調査の結果をもとに、要望が多かった項目を追加で選定。需要の多かった面格子、除湿器、火災警報器、換気扇などの項目が追加された。
修理事業の対象となるのは、基準中位所得60%以下の低所得層。ソウル市は、自治区別の告知を通じて3月から随時申請を受け付け、審査を経て支援を続けていく計画を発表した。支援を希望する市民は、社会福祉課など自治区の担当部署に問い合わせるか、洞住民センターに申請すると、審査を受けることができる。市と韓国エネルギー財団は、今後も支援対象を拡大していく予定だ。
ソウル市は、パートナーとなった韓国エネルギー財団に感謝の意を表明。両者は近日中に「半地下世帯支援対策」推進のための協定を締結する予定だ。ソウル市住宅建築本部の本部長リュ・フンは「韓国エネルギー財団との協業を通して、これまで独自に行われてきた住居の修理事業を有機的に連携し、より多くの半地下居住者のためになる工事を施行し、劣悪な住居環境の改善に実質的に貢献できるようにしたい」とコメントした。
なお「パラサイト 半地下の家族」は全国で上映中。ポン・ジュノとソン・ガンホの来日も決定しており、2人は2月24日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで舞台挨拶を行う予定だ。
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tAk @mifu75
「パラサイト」背景となった半地下住居の修理をソウル市が支援、断熱施工など実施へ https://t.co/oQ54CQi4AJ