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南木佳士による同名小説をもとに、末期のがん患者・山中静夫と彼を担当することになった医師・今井俊行の姿を描いた本作。信州の病院を舞台に、余命宣告された山中の姿を通して人間が死んでいくこと、最期まで生き抜くことの意味を問う。
山中に扮した梅雀は「医者役の津田さんにつらい思いを思い切りぶつけると、本当にお医者さんのように優しく接してくれてリアルに癒やされました」と、本格的な初共演となった津田とのやり取りを振り返る。津田も「梅雀さんとのシーンは本当にリアルでドキュメンタリーのよう。お芝居を忘れるくらいでした。リハーサルで梅雀さんが長いセリフを語るシーンでは涙が出てしまって、本番ではグッとこらえるのが大変でした」と回想した。
またバレンタインデーに初日を迎えたということで、登壇者は愛にまつわるエピソードを披露。梅雀は「愛を捧げたいのはもちろん家族なのですが」と前置きしつつ、撮影中に健康を考えて毎朝弁当を作ってくれていた料理長が末期がんで倒れ、映画の公開を待たずして旅立ったことを明かす。「その料理長に感謝と愛を捧げたいです」と気持ちを込めて語った。
津田は「撮影監督の高間さんには昔から親しくしていただいて。今回『かんちゃんの主演映画を撮れるなんて思ってもなかったよ!』と喜んでくれて、完成した映画を初めて観たあと、高間さんがボロボロ泣いて抱きしめてくれたんです。僕も涙が止まらなかった」と感慨深そうに話し、「大きな愛をくれた」と感謝。田中は「今日来てくれたお客さんに感謝です。愛がたくさん詰まっている映画をバレンタインに選んでくれて正解です!」と喜びを伝えた。
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「山中静夫氏の尊厳死」中村梅雀と津田寛治、共演シーンは「ドキュメンタリーのよう」
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