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山本直樹の短編マンガを映像化した本作は、寂れた温泉街を舞台に、元彫師の郵便配達員・鷹巣明とロマンティストの詩人“ペンギン”、ペンギンのファンである“月夜の星”の奇妙な三角関係を描く物語。廣田は本作で長編監督デビュー、小西は商業映画初出演を果たし、永瀬から「お二人の一生に一度の場にいられてうれしい」と祝福を受けた。
廣田は「この日を迎えられ本当にうれしいです。自分が観たかった映画を撮れました」と晴れやかに喜びを伝える。永瀬とはアレックス・コックス監督作「スリー・ビジネスメン」の現場で出会い、その後ドラマ「私立探偵 濱マイク」にて廣田がメイキング撮影を担当したことで再会。当時から自身の長編デビュー作に出てほしいと誘われていたという永瀬は「16、17年経って約束を守れて、そして監督があきらめなくてよかった。ずっと思いを持ち続けてきたのが素晴らしい。今回改めて声をかけていただいて、即決でした」とともに晴れ舞台を喜んだ。
窪田が演じた“ペンギン”は、原作では動物のペンギンという設定。窪田は「特殊メイクかな?とか思っていたら『このままでやります』と言われて」と戸惑ったことを振り返り、ペンギンを演じるポイントを「とにかく冷やす」と伝える。「だからかもしれませんが、撮影中に高熱を出してしまって」と続け、「体調を崩しやすい役だったので、リンクしたのかわからないですけど……撮影を止めてしまってすみませんでした!」と裏話を明かした。永瀬は「人類超えてますから。鳥類を演じられる役者は3人ぐらいしかいない。最初のシーンから“ペンギン像”をしっかり持っていたようで、だんだんペンギンにしか見えなくなってきました」と絶賛する。
小西は窪田と「初恋」でも共演しているが、撮影は本作が先だった。永瀬、窪田との共演を「緊張しました。ずっと映画で観ていた方々だったので。こんな日が来るとは思っていなかったです」と夢見心地で述懐。「窪田さんは緊張をほぐしてくださって、永瀬さんもお優しくて。お二人がお相手で本当によかったです」とほほえむ。そんな彼女に対し、窪田は「まっすぐさでは誰にも負けない。桜子ちゃんの透明な心がそのまま役に浸透していたので、演技を真正面で受けたとき『あ、汚れてる。ダメだ俺』って思ったくらい。まっすぐなピュアさに救われました」と労いの言葉をかけた。
※「ファンシー」はR15+指定作品
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※動画は現在非公開です。
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Lisa 🍀 @ALISrawhide
始まりの地である横浜黄金町で、監督と永瀬さんのお話を伺ってからの鑑賞😭
音と声と色彩の使い方が良い。猥雑で荒っぽくて色っぽい。監督と永瀬さんの映画2本目は、ぜひ横浜を舞台に実現してほしいです😊
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