「
「呪怨」シリーズで知られる清水が監督を務めた本作は、福岡・旧犬鳴トンネルの先にあるとされる“犬鳴村”をモチーフにしたホラー。三吉が主人公の臨床心理士・森田奏を演じたほか、奏の兄・悠真に坂東、悠真の恋人・明菜に大谷、奏の運命を左右する謎の青年に古川、謎の少女に宮野が扮している。
この日は“最恐タイトルマッチ”と題し、全日本プロレスに所属する宮原健斗、石川修司、大森北斗、田村男児、そして本日限定でブラックめんそーれから改名した犬鳴めんそーれも登場。「四角いリングの上で戦う男は、四角いスクリーン上の恐怖に打ち勝たなくてはならない」と豪語する全日本プロレスは、団体として初めて映画の製作委員会に名を連ねている。
まずイベントでは監督・キャストが帝国ホテル・富士の間に設置されたプロレスリングで会見を実施。キャスト陣がオファーを振り返ると、全員がもともとホラー映画に苦手意識を持っていたことが明らかに。これに清水は「ホラー映画を作る人はよろしくない大人だと思っていたので気持ちはわかる(笑)」とコメント。三吉の起用に関しては「初めてお会いしたときに『よく映画で観るきれいな悲鳴は上げられないんです』とおっしゃっていて。それで三吉さんが自分が感じ取れるリアリティで演じる人ということがわかった。これは面白いものになると楽しみになりました」と語った。
現場は「めちゃめちゃ怖がり」という坂東を中心に、にぎやかな様子だったそう。古川は「ホラーに苦手意識があった自分が演者に回るとは想像もしてなかった。でも現場は和気あいあいとしていて、ホラー映画の撮影ってこんなに楽しいんだと思いました」と回想。恐怖エピソードを聞かれた坂東が「三吉ちゃんが『トンネルの上に人がいる』と言ってて……」と話すと、三吉は「撮影した場所も心霊スポットになっているトンネルなんです。ずっと夜遅く、人に見られてる感じがして。照明さんかな?と思ってパッと上を見ても誰もいなかったんです」と語った。
試合は石川・大森チームとめんそーれ・田村チームのタッグマッチに。宮原と清水は実況席に座った。めんそーれは入場早々、リング脇で観戦していたキャスト陣を威嚇。普段はハブをモチーフにしたレスラーとして活躍するめんそーれだが、この日は口癖の「シャーッ!」を封印し、「犬鳴村」特別仕様のマスクを被る。そして「犬鳴」というワードが聞こえるたびに、犬のように吠えていた。
タッグマッチの序盤は、噛み付き攻撃といった反則技を連発するめんそーれ・田村チームが大森を圧倒。身動きの取れない大森に、めんそーれがしっぽを振り挑発する一幕も。プロレス生観戦は初めてというキャスト陣は、目の前の乱戦に終始口を押さえ驚きの表情を浮かべていた。これに清水も「皆さん映画では見せない表情をしてますね」とコメント。場外乱闘では、めんそーれがキャスト陣の座る席に向かって大森をたたき付け、場内を混乱に陥れる。
しかし大森に代わり、身長195cm、体重130kgという体躯の石川がリングインすると、めんそーれと田村をコテンパンに。そして2人をブレーンバスターでマットに沈め、一気に優勢に立つ。急遽、宮原から「坂東! 坂東行け!」とあおられた坂東は、遠慮気味にめんそーれの肩をタッチ。さらにキックボクシング経験者の三吉が、ハイヒールを脱ぎ、めんそーれと田村にハイキックを決めた。これには清水も「なんて乱暴な女優でしょう! 現場であまり叱らなくてよかった」と興奮気味。最終的に、実況席から“石川・大森チーム with 三吉彩花”の勝利が宣言された。
宮原と石川がハイキックを「本当に筋がいい。足の上げ方や軌道といったフォームが非常にきれいでしたね」「ぜひ女優と女子プロレスラーの2刀流を目指してもらいたい」と称賛すると、三吉は「ちょっと事務所に確認しましす……!」と冗談交じりに笑みをこぼす。目の前で繰り広げられた試合に宮野は「迫力がすごくて、もうやめてください!となりました(笑)。怖かったです」と本音を漏らし、大谷は「三吉姉さんの蹴りがすごかった」と目を丸くした。最後は三吉に「WORLD HORROR QUEEN」のチャンピオンベルトが贈呈され、イベントは幕を閉じた。
「犬鳴村」は2月7日より全国ロードショー。
関連記事
三吉彩花の映画作品
リンク
関連商品
よしあき @twtr440
「犬鳴村」三吉彩花が現役プロレスラーにハイキック、最恐タイトルマッチ開催 - 映画ナタリー
#マイナタリー
https://t.co/e3VykBfMHv