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NYLON JAPANの創刊15周年プロジェクトとして製作された本作。渋谷の片隅で、夢を追い求めながら共同生活を送る女性3人の姿が描かれる。吉川がモデルとしての活躍を夢見る愛、萩原がNYLON編集部で働く瑞穂、今泉がシンガーソングライターを志す恵梨香を演じた。また瑞穂が思いを寄せる彼女持ちの男・啓介に笠松、愛と一緒にモデルを目指すテテに大野が扮している。
吉川は「モデルさんの仕事ってこんなに大変なんだ!と思いました」とモデル役の苦労に触れ「足をきれいに見せる立ち方や洋服がきれいに映るポーズを、演じながら考えるのが大変でした」とコメント。路上ライブのシーンがある今泉は「明るくて元気で歌うことが大好き」と恵梨香の役柄を説明しながら「学生時代に渋谷の路上やライブハウスで1人で歌っていたので、あのときはお客さん全然いなかったな……と思い出しましたね」と振り返った。
3人の中で唯一、オーディションでメインキャストに抜擢された萩原。役作りでは「3人でいるのは楽しいけど、自分の居場所を作らないこと。帰る場所を作らないこと」に気を付けていたそう。劇中の印象的なセリフとして「どこに帰りたいんだろうね」という言葉を紹介し「家にいても落ち着かないし、会社でもなんとなく居場所がないし、好きな人はいるけど彼女がいるし。そこはずっと気を付けてました」と瑞穂の心情に寄り添って演じたことを明かす。また「就職をしてきちんと働く役は初めて。だから会社にいられるのがうれしかった。仕事にワクワクして、大人になった気分でした」と思い入れを語った。
本作の撮影で初めてクラブを訪れたという今泉が「入った瞬間についついテンション上がっちゃって……。愛ちゃんとずっと一緒に踊ってました」と唐突に明かす場面も。吉川は思わず笑みをこぼしながら「クラブに行ったら踊るしかないんです」と一緒になって踊っていたことを認めた。同じくクラブ初体験だった大野は、クラブで踊るようなダンスを知るためにYouTubeで動画を検索したという。
MCから「啓介との関係を作るのが難しかったのでは?」と聞かれた萩原は「最初の撮影が一番重たいシーンだったんです。瑞穂にとって啓介を好きな気持ちが核になると思ったので。ちゃんと好きにならなきゃ!と思って……家でずっと笠松さんの写真を見てました(笑)」と打ち明ける。一方の笠松も「初めましてのすぐあとですよ。まだ演技の段取りなのに、萩原さんは大号泣していて。『朝の7時なのにすごい!』と(笑)。撮影が終わってから僕の出演作を観てくれていたことを知って、その落差で好きになってしまいましたね」と信頼感をのぞかせた。
最後に宇賀那が「大きな起承転結はないですし、3人の生活をのぞき見るようなささやかな映画です。愛、瑞穂、恵梨香の3人に『大丈夫だよ』と言ってあげたくて作りました。『人生うまくいくから』という意味ではなくて、あなたたちが悩んでる姿を見てる人は絶対にいるし、あたなたちの魅力は絶対に存在すると言いたくて。ぜひ多くの人に観てほしいです」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「転がるビー玉」は本日1月31日からWHITE CINE QUINTOで先行ロードショー。2月7日より全国で順次公開される。
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