「
太宰治の未完の遺作をもとにケラリーノ・サンドロヴィッチが手がけた戯曲「グッドバイ」を原作とした本作。何人もの愛人を持つ文芸雑誌の編集長・田島周二が彼女たちと別れるため、金にがめつい永井キヌ子に女房役を演じてほしいと頼むことから物語が展開していく。舞台挨拶は、田島役の大泉による「オファーされたときは“モテ男”を強調されていなかったので、意識して演じませんでした。映画を観たらわかりますが、これまたあまりモテているシーンはない!」という嘆きから始まった。
そんな大泉と田島の共通点を、キヌ子役の小池は「大泉さんを嫌いな人は聞いたことがない。人間としての豊かさ、チャーミングさが小島という人物に注入されていて、どのシーンも愛おしく感じる。女性が惚れるのも納得です」と語る。「インタビューでは『大泉さんが二枚目に見えることもあった』と答えていたんですけど……」と申し訳なさそうに続けると、大泉は「僕はずっとセクシーに演じていたつもりですけどね!」と不満げにリアクションした。
「女性陣から見た大泉はモテ男か? ダメ男か?」というトークテーマになると、水川は険しい顔で熟考。「大泉さんのチャーミングさが、田島のいいところ、ダメなところの絶妙なエッセンスになっていた」と褒めつつ、「モテ男かダメ男かと言われたらわからない」とうやむやにして大泉にたしなめられる。「わからない……」とため息混じりに答えた橋本は「モテ男は、ダメ男ですよね」と的を射た発言で一同を納得させた。緒川は「声が大きい方という印象を持っていたんですが、田島を演じてらっしゃるときは小さな声で。エレガントでセクシーでした」と振り返り、木村は「大泉洋ちゃんのダメなところ……人間臭いところがだだ漏れていて魅力的でした」と回答。ご満悦の大泉を、すかさず小池が「あなた今日ご機嫌ね!」とからかった。
濱田と松重には「本作に登場する女性キャラクターの中で好きなタイプは?」という質問が。濱田は「皆さん声がセクシーで。橋本さんが『グッドバイ』と言うところではひざが笑いました」と答え、大泉から「告ってんじゃないよ!」と叱られる。松重も「舞台上の皆さんは外に出るときのお姿で美しいけれど、稽古場にいらっしゃるときの姿がチャーミングでした。特に木村さんにはゾクッとして……」と乗っかると、大泉は「あなたまで!」とツッコミに大忙し。また成島は「ケラさんの舞台を観たときから、女性たちのパワーが強くていいなと思っていました。強い女性がメインで、田島や男性陣がメロメロになる。そういう映画にしようと思いながら撮りました」と本作について言及した。
舞台挨拶では「グッドバイしたいことは?」という話題も。小池が「大泉さんとバラエティ番組に出るのは楽しいけど、(収録が終わって)“グッドバイ”したあとは安らかな気持ちになる」と答えると、大泉が「この人は“振り”がすごいんですよ! この前もある番組でモノマネを延々とさせられて……」と反論。そこからこの場でマイケル・ジャクソンのモノマネを披露する流れになるも、観客の微妙な反応を受け、大泉は「ほんっとに嫌! 小池さんとのキャンペーン、グッドバイしたいです!!」と力いっぱい叫んだ。
「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」は2月14日より東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
関連記事
大泉洋の映画作品
関連商品
若狹 眞礼城 WAKASA Mareki @能代べらぼう屋 @marekingu
「グッドバイ」大泉洋はダメ男でモテ男?小池栄子ら女性陣が褒めちぎる(写真20枚) https://t.co/ChMbItEeuA