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今泉力哉がメガホンを取った本作は、宮沢扮する井川迅と藤原演じる日比野渚の恋模様を描くもの。周囲にゲイだと知られることを恐れて東京から1人田舎にやって来た迅のもとに、元恋人・渚が6歳の娘・空を連れて現れたことから物語が展開していく。
出演したことで「自分の中に大きな変化があった」と話す藤原は、「この作品の撮影が終わってから1年くらい、氷魚くんと一緒に自分たちの価値観が正しいのか、誰かを傷付けていないかと考え続けてきました。20何年間生きてきてできた価値観を無理やり変えることはできませんが、こういう考え方もあるんだなっていう視点は持つことができる」と述懐。「僕は『his』でそれを少しずつ学んでいるので、ぜひ皆さんも変化していく価値観を見つめることから逃げないでほしいです」と続けた。
宮沢は藤原との岐阜県白川町での共同生活を振り返って「毎晩遅い時間まで、自分の身に起こっていることや考えていることをお酒を飲みながら話しましたね」と言い、「でも東京へ帰ってきたら白川での時間が濃かった分もあって、こっちで2人で会おうとはならなかったんです」と回想する。藤原が賛同すると、宮沢は「あの幸せな時間を東京では再現できないと思ったし、する必要もなかったんです。でも久しぶりにキャンペーンで地方に行って、撮影後の1年間で起こった出来事や深い話をできました」と晴れやかに述べた。
本イベントでは、宮沢と藤原がフリップで学生たちにアドバイスするコーナーも。「全力で楽しむ!」という言葉を掲げた宮沢は、「ICUを2017年に卒業しました。通っていた当時はそれなりにいろいろやっていたつもりでしたが、いざ仕事をするようになってみて思ったのは、学生時代にしかできないような遊びに時間を使ったりすればよかったなということ。学生は若いので、体力を使って全力で楽しむことが大事ですね」と話す。
藤原が記したのは「自分から好きになる」という言葉。「僕は学生のころ、誰からも好かれないことや大切にされないことにいつも苛立っていました。それで周りの人のことをくだらないと思って、大学に行ってもなじむことができずに通うことをやめてしまったんです」と彼は明かし、「あれから7年くらい経って、誰かに好きになってほしかったら自分から好きにならないとダメなんじゃないかなと気付きました。今それを実践しているんですが、けっこう調子がよくて」と笑顔に。こういった考えに至ったきっかけとして“迅が白川町の人たちの前でしゃべり始めるシーン”を挙げ、「そこにすごく好きなセリフがあります。注目して観ていただけたら」とアピールした。
「his」は1月24日より東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。
ウテイッセイ @turtleheadbig
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