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12月に行われた完成披露を、病気療養のため欠席した長渕。ファンからの熱烈な“剛コール”と拍手に迎えられ登場した彼は「コンサート会場じゃないんだから少しは考えろよ」と言いながらもうれしそうな表情を見せ、「みんなと早く会いたかったです」と客席を見回す。そして本作を“愛と優しさに満ちている”と評して「寝ても覚めても太陽の家」とこれまでのプロモーション期間を振り返りながら「この日を迎えられて非常に幸せ。ここからがスタート」と映画の封切りを喜んだ。
長渕演じるキャラクターの愛弟子役を務めた瑛太は「初日にご挨拶をしたら『じゃ、瑛太メシ食いに行こう!』とお蕎麦屋さんに連れて行ってくれて、『気持ちで思いっきりぶつかっていけるから』と現場の雰囲気を教えてくださった」と長渕の優しさに触れたエピソードを披露する。そんな瑛太を長渕は「熱心な男なので侃々諤々と闘いながら演じられた」とたたえ、「『剛さんのために買ってきました』と月の土地の証明書を持ってきてくれた。お月様を見ると、瑛太が買ってくれた土地があるんだなあと思う」と天を仰ぎながら話した。さらに長渕は、潤浩との共演シーンに触れて「潤浩くんは途中から芝居も何も関係なくなる。(自身が)集中しているときでも『ねえねえ長渕さん』と話しかけてくるから、その瞬間に監督に目配せをしてカメラを回したり。だから(画が)とってもリアルなんです」「芝居もとっても上手。そこで泣けよと言ったら『僕は本番だけだから』と返されたこともあった」と笑った。
印象的な撮影に、長渕が去り際に缶コーヒーを置いていく場面を選んだのは広末。彼女は「台本にはなくて長渕さんのご提案なのですが、その男気と優しさと、温かみがここに込められていると思うとすごくグッときてしまって。後ろ姿に頭を下げたくなりました」と感慨深げにコメントする。その言葉に長渕は照れ笑いを浮かべながら「あのシーンでは絶対にそうしようと腹に決めていたんです。缶コーヒーを置いたあとの涼子ちゃんの表情がとってもいい」と続ける。また、権野は「長渕さんが2m近くの大男を倒すにはどうしたらいいかと情報を集めているらしいと漏れ聞いて。殴られんじゃないのかと思った」とジョークを交えながら長渕への厚い信頼を語った。
最後に長渕は「それぞれの考え方を持つ人間がひしめきあって、みんなで一緒に走って作り上げました。この時代にどうこの映画が映るか。たくさんの人たちに観てもらいたいと思います」と挨拶。花束やプレゼントを渡しに駆け寄ったファンとの交流を楽しみ、“剛コール”に背中を押されながらステージをあとにした。
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