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NYLON JAPANの創刊15周年プロジェクトとして製作された本作。渋谷の片隅で、夢を追い求めながら共同生活を送る女性3人の姿が描かれる。
吉川は「わちゃわちゃの撮影でアドリブも多かったです。みんな話したいことを話す、みたいな。楽しかったです」と回想。同じ家で暮らす役どころの萩原、今泉との関係性については「一番騒がしい子(今泉)を、ツッコむのがみのりちゃん。私は中間!」と説明する。しかし萩原は「中間」発言に疑問を呈し、「大ボケの2人を私がどうにかする。(アドリブで)本軸からどんどん離れていくので、こっちだよーってやるのが私の仕事でした」と反論。さらに今泉に関して「いつも幼稚園の教科書に載ってそうな歌を(歌っていた)。今日も準備しながらずっと『だんご3兄弟』を歌ってました!」とバラし、にぎやかな舞台裏をうかがわせる。
神尾はワンシーン程度の出演だったが、宇賀那から「観る人に想像させるようなお芝居をしてくれました。映画全体が締まってよかったです」と存在感をたたえられた。また神尾は撮影時、歌唱シーンを控える今泉に対して「歌聴けるんだ!」と期待していたことを明かす。今泉は「路上で歌うってあまりないので解放的で気持ちよかったです」と撮影の感想を述べた。
もともと萩原と仲が良かったという大下は「2人並ぶと派手な髪色で、それだけで面白かった。萩原さんとはやりやすくて、話しやすい空気が漂う現場でした」と話し、アドリブもなんなくこなせたと振り返る。中島と大野は、宇賀那いわく「悪い役」を演じた2人。中島は「嫌な印象になるかもしれないけど、僕の中では正統性を持って演じました」、大野は「彼女もプライドがあるんだろうなと思っていました」とそれぞれ役について語った。
再開発が進む渋谷を中心に撮影が行われた本作。吉川は「最近渋谷に行くと、ここで撮影したなあと思い出したりします」と笑みを浮かべる。萩原は「上京組としては、渋谷には“お邪魔している”ような感覚だったけど、最近は愛着が湧いた気がします」と印象の変化を口にした。宇賀那は「工事中の場所を撮りたくても、撮影直前にもう一度行ったら完成していたことがあったり。苦労した反面、当時はまだPARCOが工事中だったけど、(PARCOにある)WHITE CINE QUINTOでこの作品を上映できるのは感慨深いです」と喜びをにじませた。
「転がるビー玉」は1月31日からWHITE CINE QUINTOで先行公開されたのち、2月7日より全国で順次ロードショー。
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椿原 敦一郎 @teamokuyama
「転がるビー玉」吉川愛、萩原みのり、今泉佑唯ら、変わりゆく渋谷での撮影回想 https://t.co/fnAUINVALy