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ふじたの同名マンガを原作に、隠れ腐女子のOL・桃瀬成海とゲームオタクの同僚・二藤宏嵩のほほえましい恋模様を描く本作。福田は「“ヲタク”は今すごく人数が多いんです。そういう多い人たちを描くのは難しいのですが、僕なりにがんばったと思います」と明かす。本作のためにオタクの勉強をしたそうで「アニメイトで18禁のBL本を買ってみたりとか」と告白すると、佐藤から「それは18禁である必要あるの?」とツッコミが。すると成海役の高畑も、18禁のBLマンガで勉強したと話し「攻めとか受けとかあるんですけど、人間同士だけじゃなくて、消しゴムと鉛筆とか、マグカップとソーサー(のカップリング)とか、哲学的なところもあって、危うくハマるところでした。新しい世界が見られてめちゃくちゃ楽しかったです」と述べた。
本作には原作にないミュージカルシーンが盛り込まれていることから、福田は「『ラ・ラ・ランド』の前からミュージカルをやりたいって言ってたんだよ! 『ラ・ラ・ランド』のパクりみたいな場面がいっぱいあるけど、念願叶ったということです」と思い入れを語る。ミュージカル出身の高畑は「ミュージカル映画に出たいとは思っていたんですが、福田さんの作るミュージカル映画に出る予定はなくて(笑)。でもいつかやれたらと思っているタイミングでお話をいただいたので、飛び込んでみたいなと思って参加しました」と出演が決まったときのことを回想した。
二藤役の山崎は「ダンスはもともと苦手で、レッスンすらしてこなかったので、難しかったです」と告白。最初はボックスステップが踏めず、一度は福田に「ダンサーの血が流れていない」と言われたそうだが、それでも山崎は「最後には(ダンサーの血が)流れてました」と自信をのぞかせる。福田も「歌とダンスは才能だと思ってたんですが、ちゃんと練習したらうまくなるんだなって、山崎賢人を見てわかりました」と評価。バーのマスター役のムロは「僕の歌にリアクションする賢人くんのお芝居では、新しい山崎賢人が見られます」とアピールした。
根は真面目で面倒見のいい会社の先輩・樺倉太郎役の斎藤は「僕は攻めのように見えて、受けです」と切り出して会場をざわつかせる。劇中での彼について、佐藤からは「ちょっと見たこともないような斎藤工が見られます」とコメントが。2.5次元舞台を愛するコスプレイヤー・小柳花子役の菜々緒は、劇中のコスプレについて「すごく楽しかったです」と満足気に語り、「今まで発したことがない汚い言葉を斎藤さんに浴びせました」と笑った。
以前、福田の監督作「斉木楠雄のΨ難」の特番で山崎賢人との“賢人対決”に破れ、“賀来ポン太”を名乗ることになった経験のある賀来。アイドル声優オタクを演じた今回は「山崎賢人を倒したい」と意気込んでいたそうで「どう倒そうかと思って、現場にはバチバチで入りましたね」と話し、山崎に「緊張感はありました。(本番中は)笑えないので、プレッシャーがすごくて」と返される。賀来は「こっちは助演男優賞獲りに行ってますから!」と続けた。
“ガチ腐女子”を演じる若月は、司会から役作りの苦労について聞かれ「ないですね」と即答。福田は「台本の段階で若月の検閲を受けてるんですよ。『本当にこれは“ヲタク”が言う言葉なのか』って若月に確認してもらって、決定稿に持っていってるんです」と、“ガチオタ”若月とのエピソードを披露した。
そして本作の冒頭シーンを担う、成海たちの上司役・佐藤は「どうかしちゃった状態でやってますので、なんであんなことをしたのか記憶がないんです。どうか皆さん怒らないでください」と、鑑賞前の観客に訴えかけた。
「ヲタクに恋は難しい」は2月7日より全国ロードショー。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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Yuri @sakia821
「ヲタ恋」高畑充希がBLマンガを読んで役作り、山崎賢人は「ダンサーの血流れてた」(写真20枚) https://t.co/9uOP1SbLyj