本日公開された「
第72回カンヌ映画祭のパルムドールを受賞した本作は、半地下住宅で暮らす極貧のキム家と、超裕福なパク家の人生が交錯する物語。
イ・ハジュンは「ポン監督も撮影監督のホン・ギョンピョも、人工的にムードを作り出すよりも、自然なシーンを好みます。パク家も半地下の家も自然光が入るようにしたかったので、野外でセットを作ることのできる場所を探したのですが、太陽の位置を考えることがもっとも重要でした」と回想。「正しい場所に太陽が出ている時間を計り、窓のサイズやその場所に応じてセットをデザインしていきました。また、ホンが求めたものはパク家での光の色でした。私たちはたくさん話し合って、エレガントな間接照明と温かいタングステン光を使うことにしました。そして何度もセットを建てる場所を訪れ、時間による太陽の動きを確認し、どの向きにセットを建てるかを決めました」と続け、「照明をほとんどすべての場所に置き、それらの色をアプリで変化できるようにしました。こうして照明を設置するための時間を節約できました」と語る。
本作には“半地下”と“高台の豪邸”という、キム家とパク家がそれぞれ暮らす対照的な住宅が登場する。イ・ハジュンは「複雑なものよりも、どこか簡素で広く、ときに密度のある構造を求めました。ポン監督は、パク家の1階のリビングは庭の景色を楽しむために劇中の建築家ナムグンによって意図的に作られたものであるという解説を入れていました。それがナムグンの哲学だと私は考えたので、1階のリビングにはほかの家のようにテレビがありません」と説明。そしてキム家とパク家について「対比を強調すべきだということはポン監督と私の中で明確でした」と振り返っている。
じろさん(じろともトン) @jirotomoton
「パラサイト」スタッフが明かす豪邸デザインへのこだわり、コメント到着 - 映画ナタリー
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