ドキュメンタリー「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」が、3月20日より全国で公開される。
1969年5月13日に東京・東京大学駒場キャンパス900番教室で行われた、
三島を「不世出の天才」と語る東出は「『討論 三島由紀夫vs東大全共闘』は以前拝読しましたが、映像作品化される事によってよりスムーズに、この時代、日本人、現代を再考し、発見が生まれる機会が得られる事を期待しております」とコメント。豊島は「映画館を出たとき、たぶん日本はこれまでと違って見える。そんな映画です」と本作を説明している。
東出昌大 コメント
三島と同窓の豊島監督が、どのような視点で映像作品にされるのか、大変興味がありました。「討論 三島由紀夫vs東大全共闘」は以前拝読しましたが、映像作品化される事によってよりスムーズに、この時代、日本人、現代を再考し、発見が生まれる機会が得られる事を期待しております。
豊島圭介 コメント
とにかく濃い。映っている人間たちがべらぼうに濃い。文豪でありながら身体を鍛え上げ民兵組織「楯の会」を作るような奇妙なスーパースター三島由紀夫は、千人の敵をまとめてなぎ倒すつもりで討論に来ている。特濃である。迎え撃つ東大全共闘も、挑発したり、恫喝したり、内輪もめしたり、こちらもかなりの濃度で三島に挑む。とにかく全員が、火傷しそうに熱い。50年経った今の姿も登場するが、よく見てほしい。「なんだ昔より熱いじゃないか」とたまげるはずだ。映画館を出たとき、たぶん日本はこれまでと違って見える。そんな映画です。
平野隆(企画プロデュース)コメント
「議論する」なんてダサイ。「熱くなる」なんてカッコ悪い。
そんな風潮が蔓延している昨今、この映画はドンキホーテの如く何かに向かって疾走しています。
文化、芸術、政治に於いて60年代は日本、そして世界が最も輝いていた時代であると憧憬しておりましたが、その締めくくりに過激なほど熱い男達のドラマが繰り広げられていたのです。
今回、緑山スタジオで新たに発見されたフィルムによって皆様にこの熱狂のドキュメンタリー映画をお届けする事が出来ることとなりました。
日本が生んだ最強の作家・三島由紀夫と知の巨人達との論戦はまるでアクション映画を観ているようにスリリングで手に汗握ります。大きなスクリーンで観たい、観て頂きたいという思いから映画化の道がひらけました。
この天才たちの饗宴は天才VS天才であるが故に時に難解ではありますが、理解するのではなく“体感”して頂ければ、最後に極上の感慨に浸ることも出来るかと思われます。
製作者としては勿論若い人達にも観ては欲しいのですが、こんな“特別なもの”はオッサン達だけで熱狂するのも悪くはないと思います。
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“当時の関係者、現代の文学者やジャーナリストなどの証言を集め、その全貌を明らかにする。豊島圭介が監督、東出昌大がナビゲーターを務めた”/三島由紀夫と東大全共闘の討論が映画に、ナビゲーターは東出昌大 - 映画ナタリー https://t.co/Ce8vORN3z6