「1人のダンス」の
俳優としても活動する
「聖の青春」「宇宙兄弟」の監督・
片山享 コメント
「普通」をいとおしく思える映画が撮りたいと思い、はじめてオリジナル長編映画を撮りました。
舞台は福井県で、監督の私自身が福井の出身です。福井県にはどこか鬱屈としたものが漂っている気がします。
たぶん土着した血から逃れられないからかもしれないです。それが子供の頃すごく嫌いでした。
だから東京に早く出たいと思い、大学入学を機に上京しました。
そして、方言が話せなくなりました。
それから何年か経ち、両親が病気になり、それをきっかけに両親共に東京に呼びました。
福井の実家がなくなり、よその人間になったからでしょうか、そこに生きる人たちの「生」に対する執着を美しいと思うようになりました。そして、方言が話せるようになりました。誰しもが何かしらの何かを抱えて生きている。
「普通」は、本当はもっとも幸せなことなのかもしれないと思いました。
福井という認知度も低く、娯楽も少ない地で、さまざまなことを背負いながら、一生懸命に生きていく人達を描いた映画です。
森義隆 コメント
「顔」の映画だ。俳優たちの「顔」が素晴らしく暗くて抜けていて湿っている。それを演出したのは福井という町だ。片山監督の心のなかの福井という町だ。「安上がりなので地方で撮りました」というくだらないご当地商業映画が氾濫するなか「轟音」は、それらをファーストカットで粉砕する。
関口アナン コメント
轟音が流れている。最初から最後まで、登場人物の1人1人の頭の中に。
多分、この音は、誰しもが一度は聞いたことがあって、多分、孤独な時に、流れるんだと思う。
多分、僕たちは、孤独な生き物で、だから人を求めるんだ。
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おおとも ひさし @tekuriha
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