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本作は、サイレント映画が主流だった大正時代を舞台にした物語。成田演じる活動弁士を目指す青年・俊太郎の奮闘がコミカルに描かれる。
「活弁の訓練はどのくらいしましたか? あなたには天性のモノマネの才能があったんでしょうか」と質問された成田は「多少あるかもしれないですね(笑)」とジョークを飛ばし、「7カ月間訓練しました。今も活躍されている活動弁士の方に毎日1日3時間教えてもらったんです」と続ける。彼は本作に参加するまで活動弁士という職業の存在を知らなかったそうで「初めてなのに初めてじゃないような、なじみのある感じがした。脚本、役者、ナレーターを凝縮して1人でやっているのは本当にすごい」と出会いを振り返った。
「なぜ成田さんを主演に選んだのか?」との問いには周防が「いろんな役者さんに会いたくて、毎日面接していたんです。その中で成田さんを選んだ決定的な理由は、タイプだった。こういう若者が好きだなと……」と率直に答えて成田を照れ笑いさせた。周防はさらに「彼が本来持っているであろうお茶目なところを強く出せたら成立すると思いました。活弁の訓練も一生懸命やってくれて、見事な成果を出してくれた」と成田をたたえる。
会見では「『カツベン!』の音を消して、成田さん自身が弁士をやるのはどうですか?」と観客から企画を提案される一幕も。成田は「楽しそうですね」と乗り気な様子を見せながらも「2時間声が持つかな……」と心配する。周防は「監督は誰かに任せます(笑)。歳なので、違う企画で違う映画をやりたい」と語った。そして終盤には成田が活弁を披露して、集まった観客から大きな拍手を浴びた。
「カツベン!」は12月13日より全国ロードショー。
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