柚月裕子の“佐方貞人シリーズ”を原作とした同ドラマ。これまで同じく上川主演で「最後の証人」「検事の本懐」「検事の死命」をドラマ化してきたが、今回は最新小説「検事の信義」内の1編「裁きを望む」を映像化する。本作で、主人公である検事・佐方貞人が挑むのは、資産家宅で起きた空き巣事件。資産家の通夜の晩に、その“隠し子”が豪邸に侵入し、高級腕時計を盗んだことから物語は展開する。しかし被告人は、公判に入ると「あの腕時計は譲り受けたものだ」と無実を主張。「どんな事件も真っ当に捜査し、どんな罪も真っ当に裁かせる」という信念を貫く佐方が、補充捜査を開始する。
3年ぶりに佐方を演じる上川のほか、同期検事・庄司真生役の
この発表にあたり上川は「第4弾が決まったときは、ひそかに快哉を叫びました(笑)」と喜びを語る。そして「この作品は法曹ドラマですので、法廷シーンがクライマックスに来るのが定番です。しかし今回は趣が少し違います。法廷ではない場所で描かれる今回ならではのクライマックスこそが今回のみどころ」とポイントを語った。
※兼崎涼介の崎はたつさきが正式表記
ドラマスペシャル「検事・佐方~裁きを望む~」
テレビ朝日系 2019年12月26日(木)21:00~23:05
上川隆也 コメント
第4弾の製作決定に関して
実は…待ちわびていました。柚月裕子先生が新作を書き上げられ、それをドラマとして演じられる日がいつ来るだろうかと、心待ちにしておりましたので、第4弾が決まったときは、ひそかに快哉を叫びました(笑)。
佐方貞人とはどんなキャラクターか
彼の生き方はある意味、不器用です。これまでの3作で紐解かれたプロフィールから抽出すると、佐方は「罪はまっとうに裁かれるべき」という父親から受け取った言葉を決して手放さず、いまだに父の影を色濃く背負いながら歩いている男。
また、彼は後々、検事を辞めて弁護士へとキャリアを変えますが、検事時代の佐方は常にタイトロープのようなところを歩きながら、自らの職業に対する矜持を保っているように思えます。タイトロープを選んでしまうところが不器用だと思いますし、そこが同じ男として愛しい部分だと感じます。
最新作では、法律の盲点を巧妙についた事件が描かれていきますが、佐方は周囲の反対を理解しながらも“法の上ではこれが正しい”という一点から、“ある結論”を出します。搦め手を使うなど、打つ手はいくらでもあると思うのですが、それを選ばないのが佐方。“法に愚直”であるところに、やはり愛しさを感じます。
現場の雰囲気について
伊武さん、松下さんは前作から時間が経ったから何かが変わる、ということはまったくなく、再会してすぐ、これまでと同じ空気の中で芝居ができて、とてもありがたかったです。また、今回、新たに事務官として水崎綾女さんが入ってくださいましたが、彼女の空気はこれまでパートナーを務めてくださった方々とはまた違って、底抜けの明るさがありました。骨太なストーリーに柔らかな風をもたらしてくださいました。
視聴者へのメッセージ
シリーズ4作目となりますが、これまでの作品と遜色のない、そしてまた、ひと味違った法曹ドラマをお楽しみいただけると思います。この作品は法曹ドラマですので、法廷シーンがクライマックスに来るのが定番です。しかし今回は趣が少し違います。法廷ではない場所で描かれる今回ならではのクライマックスこそが今回のみどころ。それは、やはり“愚直なまでに検事である”佐方だからこそ…。ぜひそこを楽しみにしていただきたいです。
上川隆也 STAFF @Kamikawa_STAFF
上川隆也が主演する“佐方貞人シリーズ”、ドラマ第4弾「裁きを望む」放送決定(コメントあり) https://t.co/KZQogOpD5e