「
キラキラ青春映画の撮影現場を舞台とする本作は、“壁ドン”に悩む主演俳優のせいで撮影がストップし、事態の収束を任された助監督・黒沢明を主人公とするホラーコメディ。小出が主宰する音楽プロジェクト・マテリアルクラブが、新曲「Fear」を本作のために提供している。
MCに本作の感想を訊ねられた小出は「うまく言語化できない謎の感動があった」と話し、「ざっくり『ホラー映画です』と言われて観たんですけど、これってホラー映画なんですかね……?」とヤングに質問。ヤングは「確かに、友達にこういう映画撮ったんだよって話すと『ホラーなんだね』と言われるんです。でも『ホラーだが……ホラーではない』という説明のしづらさが自分の中でもあって。コメディっぽいところもあれば、SFっぽさもある。青春映画の要素もあるし……」と頭を悩ませながらも、「恐怖を煽ることだけが目的ではなかったので、単純にホラー映画に留まらないということが自分の意図としてありました」と解説した。
ヤングが本作に寄せられた感想として「『カメラを止めるな!』のB面、と何度か言われました」と語ると、小出は「『カメラを止めるな!』は生放送ドラマをやりきる話でしたけど、この作品は映画愛が溢れすぎてどうにかなるという話ですよね」とコメント。さまざまな現場にスタッフとして参加していたヤングは、「34時に撮影が終了するとか、そういうことがざらにあるんですよ。34時ってもう、1日増えてるじゃん!みたいな。なぜその環境で仕事を続けられる人たちがいるんだろうと思ったら、やっぱり映画が好きだからなんです」と述懐。また、ヤングは「『カメラを止めるな!』というより『カメラを止めないと死ぬぞ!』というのが、僕のリアルな心情でした。でもカメラを止めて生きていられるかと言われると、それも難しい。この仕事を好きで始めてしまったが故に、止められなかったり離れづらかったりという部分の苦しみは、誠実に描きたいなと思いました」と思いを込めた。
MCに「Fear」が完成するまでの経緯を問われた小出は「これだけの濃密なエモさの映画のあとに、何を歌えばいいの?とも思ったんです。これは歌でどうこうするよりも、よくわからない煮えたぎる気持ちに対して『俺もそういう感じで応えたった』みたいなもののほうがむしろ合うんじゃないかなと思って、(歌詞の)情報量で責めました」と回答し、ヤングも「映画を説明するんじゃなくて、映画が終わったあとに世界観を広げるものになっている」と絶賛する。「歌詞に込めた思いは?」という質問に対して、ホラー映画好きの小出は「個人的には『Jホラーあるある言いたい』という気持ちで、リリックを踏めたら面白いなと思っていました」と当時の心境を明かした。
またヤングは、劇中で撮影する青春映画の主演俳優を演じた板垣瑞生について「出てくれるって聞いたとき、狂ってんなと思いました」と率直に感想を述べる。脚本の感想を板垣に聞いたところ、「俺、この作品ができたら、ヤバいと思うんすよね!」と言われたといい、ヤングは「すごくバカだけど、すごくいいやつだなと思ってキュンってきちゃった(笑)。実際すごくがんばってくれましたし、板垣くんじゃなかったらこんな作品はできませんでした」と賛辞を贈った。
三浦貴大と成海璃子のダブル主演作「ゴーストマスター」は、12月6日より全国で順次ロードショー。
※動画は現在非公開です。
関連記事
ヤング ポールの映画作品
関連商品
ΕΝΖΟ @esnhzaope
行きたかったですね、、、😢
「ゴーストマスター」は「ホラーだが…ホラーではない」、監督と小出祐介がトーク https://t.co/YfrnI1mrwz