「OUT ZONE」は、職場でのハラスメントやモンスターペアレント、園児の不慮の事故などからストレスを感じ、精神を病んでいく幼稚園教諭・相原千夏を主人公とするサイコサスペンス。元プロ野球選手の松中信彦を親戚に持つ松中みなみが千夏を演じた。千夏と旧知の関係である鍼灸師・秋野雄一役で
監督を務めたのは「あいときぼうのまち」の
なお本作は2018年のモントリオール世界映画祭で上映された。
小鳥遊まり コメント
経済的に豊かになり、科学技術も高度に発達し、より便利で快適な生活が実現している現代社会。その一方で、ストレス社会とも呼ばれるこの社会で、現代人は多くのストレスを抱えて、心の病に悩んでいます。その要因は、管理社会、競争社会、高齢化社会による孤独など様々です。
そして多くの人々が、そのストレス社会の中で本来の自分を見失い、現実と妄想が錯綜する世界へと迷い込んでいるのです。
格差社会、ひきこもり、ニート、ネットカフェ難民、ワーキング・プア、無差別殺人……暗中模索の世の中。
2018年の統計に拠れば、「自殺者数はおよそ21万人」「引きこもり者数はおよそ100万人」「鬱病患者数はおよそ506万」「統合失調症者数はおよそ85万人」だそうです。
中でも自殺者数が11年連続で3万人を超えていると言う現実には絶望感さえ覚えます。
そして自殺を考える人々の多くは精神に疾患を抱えています。
例えば人に会う事や外に出る事も怖い「パニックシンドローム」、まともに人とコミュニケーションがとれない「アスペルガーシンドローム」、一日中、スマホを手放すことができない「ノモフォビアシンドローム」、社会から落ち零れた自分は偽物なんだと逃避してしまう「カプグラシンドローム」、自分はこんなに可哀想なのと人の同情を集める為に自傷行為も厭わない「ミュンヒハウゼンシンドローム」。
現代社会に生きる人々は、この5つのシンドロームのどれかに当てはまると言われています。
見た目では常識ある普通の人に見えても、もしかしたら精神疾患発症の予備軍かもしれないとも言われています。
人間の心なんて簡単に壊れるガラス細工のようなものです。
世の中に蔓延する不条理が知らぬ間に人々の理性を蝕んでいるのです。
そしてもし、最期のひとかけらまで理性を失ってしまったら、そこはもう人としてはアウトゾーンの奈落。
今の時代、「5人に1人は一生の間に何らかの精神疾患にかかる」と言われています。つまり5人家族の家庭ならばその中の一人が何らかの精神疾患に罹患している事になります。もし、この作品の中の登場人物達の誰かに自分が重なったら、要注意です。
この作品は、見る人の心に警鐘を鳴らします。心に闇を抱える人達に今ならまだ間に合うと言うメッセージを込めて、この映画を制作致しました。
う こ つ い @新潟市内でなんとなく生存中 @Niigata06406444
幼稚園教諭が精神を病んでいく…サイコサスペンス「OUT ZONE」公開(動画あり / コメントあり) https://t.co/6i596QMxMM