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今村の同名小説を木村ひさしが映画化した本作。劇中では、大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲と、自称“神紅のホームズ”の同会会長・明智恭介、そして女子大生探偵の剣崎比留子が、ロックフェス研究会の夏合宿へ参加したことから物語が展開していく。
この“クイズ王試写会”では、東京大学、京都大学、一橋大学などのクイズ研究会メンバーや、「パネルクイズ アタック25」「全国高等学校クイズ選手権」といったクイズ番組の優勝経験者ら計30人が映画を鑑賞した。そして試写後には、今村がトークイベントを実施。デビュー作でミステリー賞4冠に輝いた今村が、放射線技師の仕事をしながら小説を書いていたという逸話を披露してから「仕事は簡単に辞めないほうがいい」と話すと、クイズ王たちから「なるほど」という声が上がる。また作品の中のトリックをいかにして考えるのかという話題で、今村は「最終的には自分で苦しんでひねり出すんですが、画用紙にいろいろと書き出して、あれでもない、これでもないと考えたりします。その中で名作を読んで、こういうのをやってみたいな、というところにも影響を受けます」と説明。「自分の作りたいものをはっきりと認識するのが大切」だと語る今村は、「今回も“密室”がやりたい、でもやりつくされている、どうしよう?というところからスタートしました」と明かした。
また今村は、以前「屍人荘の殺人」のサイン会で起こったエピソードを「来てくださった方の中で、クイズをしている方がいらっしゃり、『大会に出場したときのウイニングアンサーが先生の作品だった!』と言ってくださったんです! 冒頭の文章でどの作品かを当てる問題だったみたいなのですが、『カレーうどん』の『カレーう』で当ててくださったらしくて。僕でもわからないぞ、と思い、本当にクイズ王ってすごいな」と紹介した。
イベントでは、主演の神木からのメッセージVTRも上映。映像の中で神木は、参加者たちにクイズを出題した。葉村がシャーロック・ホームズにとってのワトソンのような立ち位置であることから「アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズで、シャーロックとワトソンが初めて出会う場所はどこでしょうか」という問題だったが、クイズ王たちはそれがすべて読み上げられる前に「聖バーソロミュー病院!」と回答。正解者には、神木と今村のサイン入りプレスシートが贈呈された。
最後に今村は「映画『屍人荘の殺人』を純粋に楽しんでほしいです。そこを入り口に小説も楽しんでもらえたらなと思っていますし、小説で楽しんでもらえるようにするのが自分の役割だと思っています」と述べてイベントを締めくくった。
「屍人荘の殺人」は、12月13日より全国ロードショー。
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神木隆之介の映画作品
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神木隆之介からの出題も、「屍人荘の殺人」クイズ王試写会に今村昌弘が登壇
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