劇場アニメ「
1988年に宮沢りえの映画デビュー作として実写化された宗田理の小説、「ぼくらの七日間戦争」をもとにする本作。2020年の日本を舞台に、学校では目立たない歴史マニアの鈴原守と、彼が片思いする幼なじみ・千代野綾の物語が描かれる。北村が守、芳根が綾に声を当て、守たちのクラスメイト・緒方壮馬を鈴木が演じた。
1988年の実写版の主題歌であるTM NETWORKによる「SEVEN DAYS WAR」。そのアレンジ版が劇中の重要な場面で流れることについて村野は「前作の一ファンとして『SEVEN DAYS WAR』は絶対欠かせないと思ったんです! ぜひ使わせていただきたいとお願いして実現しました」と回想する。音楽活動も行っている北村は「こうやって語り継がれていくんだなって」としみじみ述べ、「僕は1997年生まれなので、前作が公開されたときには生まれてなかったんですが、その時代の音楽が僕らが表現している映像の中で流れている……素敵なお仕事できてるなと思っています」と思いを口にした。同じく前作が公開された際に生まれていなかった芳根は「劇中にはSNSが登場したり、今の時代の『7日間戦争』だなと思うんですが、前作から引き継がれているものがあるので軸がしっかりしていると思います」と話す。鈴木は「残念ながら僕は前作のときは生まれてしまっていたんですが……」と苦笑しつつ切り出し「(劇中で)アレンジ版が流れてきたときに、ポロリと涙が流れてしまったんです。時間を経て、昔の自分と挨拶した感覚になりましたね」と感慨深げに語った。
イベント中盤にはキャストが互いの印象を語る場面も。北村は芳根を「芯がある人」と表現し、「人柄はやわらかいし、プロの声優の方々に囲まれている中で、現場では常に2人で支え合っていた感じでした」と明かす。それを受けた芳根も「本当に支え合いました(笑)」と大きくうなずき、「(北村が演じる)守が1人でしゃべっているシーンが多かったので後ろからエールを送ることしかできなかったですけど」と思い返す。また北村は鈴木にアフレコのノウハウを教えてもらったことに触れながら「ずっと何から何まで教えてくれたのは鈴木さんでした。『声優さんって本当にすっげーな!』って思いました」と力説する。芳根も「お芝居の現場と違う中で、鈴木さんたちが優しく見守ってくれたのが救いでした。自然と悩みを感じ取ってくれてフォローしてくれて……」と感謝を伝え、それを横で聞いていた鈴木は「よーし! 株が上がったぞ」と喜んでいた。そして鈴木は「メインメンバーが集まってアフレコできることは普段ないんです。ブースの中での空気感を大切にしながら、パイプ役になれればと思っていました」振り返った。また北村とはアニメの話で盛り上がり、芳根とはラーメンの話ばかりしていたと裏話も披露し会場を和ませる。
最後に鈴木は「みんなで精一杯作り上げた青春の1ページを、ぜひ大きなスクリーンで観ていただきたいと思います」とアピール。芳根は「歴史のある作品に携わることができてうれしく思います。たくさんの方に楽しんでいただける作品だと思うので、ぜひ劇場で観てください」と笑みをこぼした。北村は「小学生のときに、僕は図書館で原作の小説と出会っていたんです」と述懐し、「(当時)大人に対するモヤモヤした気落ちを代弁してくれてると感じました。小学生の僕が勇気をもらえたように、10代のみんなにこの作品が届けばいいなと思ってます」と力強く呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「ぼくらの7日間戦争」は12月13日より全国ロードショー。
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別アレンジって音楽作ってらっしゃる方がアレンジなさってるのかしら。歌はあるのかな?(とりあえず例のアレがやっと…w)
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