結婚3年目、30歳の若さで妻に先立たれた健一とその娘・美紀が、不器用ながらもゆっくりと歩んでいく10年間を描いた本作。初のシングルファーザー役となる山田が、亡き妻への思いから男手1つで娘を育てることを決断した健一を演じ、オーディションで選ばれた中野翠咲、
また國村と余が健一たちを優しく見守る義父母に扮したほか、健一の同僚役で広末、美紀が通う保育園の先生役で伊藤、亡き妻に似たカフェ店員役で川栄が起用された。
撮影は5月、東京都内近郊を中心に、千葉や静岡などで約1カ月間にわたって行われた。このひと月を「亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした」と振り返る山田。健一については「悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。こんな時、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、一人じゃないと言い聞かせてみたり、でも実際一人だし…ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました」と語っている。
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山田孝之 コメント
健一を演じた1か月間は、亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした。健一は、悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。
こんな時、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、一人じゃないと言い聞かせてみたり、でも実際一人だし…ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました。
そうすれば、この映画を観た人を少しでも励ましたりできるのではないかと思っています。
飯塚健 コメント
本屋で手にしたその日のうちに、夜通し読み続け、幾度となく涙した。
その数日後には、脚本を書き殴った。ほとんど衝動だった。が、葛藤もした。大が付くほど、重松さんのファンだったから。迂闊に映画になどするべきじゃない。一ファンのままでいた方が幸せだ。…それでも脚本を送らせて頂いたのは、「どうしても映画にしたい」という気持ちが勝ったからだ。返答は驚くほど早かった。すぐに読んで下さり、まだ粗い初稿だったにも関わらず、映画化の快諾を頂いた。と、それがおよそ10年前のこと。つまり念願の企画が、多くの力添えを頂き、実現に至りました。40代初めての監督作品です。主演は一人しか居ないと思いました。
山田孝之くんが、若くして妻を喪い、残された娘と生きてゆく父親を演じる、10年に渡る家族の物語、命の物語です。
何を話しても、返事が聞こえなくなってしまった部屋。その部屋の真ん中にある、消えない悲しみと寂しさ。乗り越えられない痛み。それでも娘は成長する。やがて部屋には会話が生まれる。生活の音が二人分になる。
そうやって一歩一歩「育ってゆく」親子の姿を、ぜひ大きなスクリーンでご覧下さい。
重松清 コメント
パパと一人娘、それぞれの成長物語です。長いタイムスパンのお話だけに、実写化は無理だろうと思っていました。でも、パパを演じてくださるのが山田孝之さんだと聞いて、「おおっ!」とガッツポーズをつくりました。そのグッと握った拳は、クランクアップ後のいまもなお、そのままです。いや、さらに力がこもって、気がつくとVサインに変わっていたりして。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
“岩松了、日高七海、角田晃広(東京03)、片岡礼子も出演している”/山田孝之主演で小説「ステップ」が映画化、共演に広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈ら - 映画ナタリー https://t.co/UUqVj3uJ6z