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本作では「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の27年後を舞台に、大人になったルーザーズクラブの仲間たちが新たな事件に立ち向かう姿が描かれる。正体不明のピエロ“ペニーワイズ”を多田野、ルーザーズクラブのメンバーであるビルを細谷が演じた。
ペニーワイズのコスプレで登場し会場を沸かせた多田野は「本当は190cmあるんだよー。今日は恥ずかしくて縮んじゃったんだ」とおどけながら挨拶。コスプレをした感想を聞かれると「どうなんやろね?」といきなり関西弁で話し出し「自分でもTwitterで『似てる、似てる』ってつぶやいてたけど 」と細谷を見やる。細谷は日本語吹替版キャストが発表された際のことを振り返りながら「ほかのキャストは自分の写真が使われているのに、多田野さんだけペニーワイズの写真になってたじゃないですか(笑)」と明かし、会場の笑いを誘った。
ビルを演じるにあたり普段よりアフレコに時間が掛かったという細谷。「英語音声に日本語を当てていく作業はそんなに難しいことではないんです。人の返事や呼吸は言語が違っても通じるものがあるので」と述べ、「でもビルは吃音を持っていて、言葉が出てこない時間があるんです。どれぐらい言葉が出てこないのか予想が難しいので、ビルの口が閉じているのに僕がしゃべってることがあったりしましたね」とアフレコの苦労を振り返る。
多田野は「俺は普段、チビとかハゲとかエイリアンとかそういう役が多いんですよ。常日頃からとにかくなんでもいいから主役をやりたいと公言してたんだよね。それでオファーが来た役がペニーワイズなんですよ!」と笑顔で話す。細谷から「(演じてみて)どうでした?」と尋ねられると「ついに来た! ペニーワイズですよ。顔がそっくりだったから自信があったよ!」と力強く口にする。細谷に「思い描いていた主演像と、ペニーワイズは一致していたんですか?」と問われると、多田野は「だいぶズレてた!(笑)だって手足の長さがさあ」と回答し、「スタジオに行くのが恥ずかしかったんですよ。『顔キャスやろ! どうせ』って笑われたらってね」と思い返し、会場に爆笑を起こした。
「ジョーカー」を抜いて、全国映画動員ランキング初登場1位を獲得した本作。その魅力について多田野は「怖いだけじゃないところが魅力。ピエロって道化じゃない? 人に笑われてなんぼ。映画には悲劇と喜劇を行き来する2面性があるよね」と分析。細谷はネタバレを気にしつつ「大人になったルーザーズクラブの恋も描かれていて、家庭を持っているのに当時の恋を思い出したり……ちょっと“昼ドラ”感ありますね」とコメントする。
イベント中盤には学校のロッカーでペニーワイズとベンが対峙するシーンを多田野が生アフレコ。ファンを大いに沸かせる。一緒にアフレコをしたことはなかったと話す細谷は「改めて生で観てすごかったです! これめちゃめちゃ貴重ですよ。大きな拍手をお願いします!」と興奮気味に観客に呼びかけた。そして多田野は客席に座っているペニーワイズのコスプレをした観客に「俺、合ってた?」と笑顔で確認し、会場を和ませていた。
最後に細谷は「本日は応援上映です。声を出してよいので怖いシーンになったら『来るよ! 来るよ!』と声を出してください」とアピール。多田野は「人生初の舞台挨拶でね。来てもろてありがと。調子に乗っちゃってすみません」とはにかみ、イベントの幕を引いた。
アンディ・ムスキエティが監督を続投し、ジェームズ・マカヴォイらが出演した「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」は全国で上映中。
※「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」はR15+指定作品
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