第72回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた本作では、半地下住宅で暮らす貧乏家族の長男が、IT企業を経営する裕福な一家の家庭教師になったことをきっかけに始まる悲喜劇が描かれる。貧しい一家の父親キム・ギテクを
ソン・ガンホは「俳優として、このプロジェクトに参加できたことを誇りに思います」と述べ「きっと観客のみなさんは本作をポン・ジュノ監督の進化としてだけでなく、韓国映画の進化として認識することでしょう」と太鼓判を押す。イ・ソンギュンは「撮影中、私は興奮すると同時に緊張してきました。まるでデビュー時に戻ったかのように」と回想し、今作について「階級間での関係性は簡単には変わらないという気づきが生まれるある種のホラーだと言えます」とコメントした。そのほかのコメントは下記の通り。
「パラサイト 半地下の家族」は、2020年1月より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
ソン・ガンホ コメント
この物語の主人公は、普通の暮らしと幸せを求め、社会の一員になろうと頑張っている人たちです。彼らは次第に絶望的な状況に陥っていきますが、その過程で驚くほど多様な感情が沸き起っていきます。これは私たちの社会であり、私が生きる世界の物語です。映画の作り手として、俳優として、このプロジェクトに参加できたことを誇りに思います。きっと観客のみなさんは本作をポン・ジュノ監督の進化としてだけでなく、韓国映画の進化として認識することでしょう。
イ・ソンギュン コメント
主演が中心になっているというよりも、8人の役者それぞれの役柄や立場がパズルのように力強いアンサンブルとしてはまっていくというのは新しい経験でした。その意味合いにおいて、本当の家族だという印象を与えられるよう、お互いがうまく演技し合えることが重要でした。撮影中、私は興奮すると同時に緊張してきました。まるでデビュー時に戻ったかのように。しかし、ポン・ジュノ監督という素晴らしいガイドとともに、旅行に参加しているかのようでした。2つの家族の置かれた状況はコメディのように見えるかもしれません。しかし、そこには緊張感もあります。これは、階級間での関係性は簡単には変わらないという気づきが生まれるある種のホラーだと言えます。
チョ・ヨジョン コメント
脚本を読んだ時、私は「ポン・ジュノ監督は、私にこんな一面を見て、そしてこの映画でそれを引き出したいのか」と驚きました。ヨンギョ役を演じることは私にとって新しく楽しい経験でした。そして、私のこれからの役者人生の糧になる多くのことを学べたことに感謝しています。この映画は観客が気楽に楽しめて、しかし確実に多くのことを考えさせられることでしょう。
チェ・ウシク コメント
全ては「オクジャ/okja」の撮影をしていたときに始まりました。撮影中、ポン・ジュノ監督に細身の体型を維持するようにと言われました。その後、息子の役だと言われて、脚本を渡されました。脚本を読んでいる間、まるでジェットコースターに乗っているかのようでした。次に何が起きるのか全く想像がつかず、ワクワクしてページをめくる手が止まりませんでした。本作は、私が何を学ぶべきか、何を見せるべきか、そして将来的に何をしなければならないのかを教えてくれる機会にあふれていて、役者としてのターニングポイントとなりました。私にとって「パラサイト 半地下の家族」は新しい経験であふれていました。前情報なしに本作を観ることができたら、観客にとっても本物の経験になることでしょう。
パク・ソダム コメント
「パラサイト 半地下の家族」は、この時代の辛辣な肖像です。2つの家族の出会いの話であり、それぞれ母親がいて、父親がいて、息子がいて、娘がいる。でも、全く違った暮らしをしています。そして、この2つの家族を見ているだけで、私たちの社会について多くのことに気づくことができます。私は、自分がどの役者に向かって話しているかによって、自分の演技が変化していることに気づきました。ソン・ガンホはいつも予想がつかない演技をするので、私たちの反応も自然と違うものになっていきました。多くを学びました。映画を観た後、観客は多くのことを考えると思います。本作は何も考えず楽しめて、観た後にお酒を飲みながら語りたい映画です。
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- 「パラサイト 半地下の家族」予告編(30秒)
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