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本作はSNSで妻・綾子の浮気を知った脚本家・海馬五郎が、投稿についた「いいね!」の数だけ女を抱き、たった1カ月で資産1000万円を使い切るという復讐計画に挑む愛憎劇。ステージに上がった松尾は、会場を見渡し「こんなに大きな映画館でやる映画なんでしょうかねえ」とつぶやいて笑いを誘った。
綾子役の中山は、脚本に惚れ込んでいたそうで「どうやって撮るんだろうというシーンがほとんどでした。“女の海”もそうですし、私が“蛇になっちゃうシーン”もそう。あれは今思い出しても笑えます」と話す。そんな中山の演技について松尾は「プロとして自分のシーンをこなしていて、さすが芸能人だなって思いました。この世界で何十年も“番を張ってきた”……いや、番は張ってないですね(笑)。とにかくプロでした」と言葉を間違え、慌てて訂正した。
本作には、時代劇の斬られ役として知られる福本清三が海馬の父役で出演している。その父が死ぬシーンの現場をLiLiCoは「福本さんって、斬られないと死ねないのかなと思いました(笑)。死ぬ演技をまったくしてくれないんです。ベッドに横たわって、目を閉じていったと思ってもすぐ開けてしまって。監督もだんだんイライラしてきたのか『はい。今死んでます。死んでます……死んでくださーい!』って演出していて、笑っちゃうんですよ」と回想。松尾は「斬られ役の方々って、斬られて死ぬまでがお仕事なんだそうで。死んだあとは仕事じゃないので、すぐに生き返っちゃう」と笑いを起こした。
劇中には、裸の男女が入り乱れる“女の海”のシーンも。プレイボーイの糸井役を務めた岩井は、その現場を「百何十人が、前貼りをしてもらうために階段にズラーッと並んでいて、まるで配給を待っているみたいでした(笑)。僕も最初はうれしかったんですけど、3時間くらいするとどうでもよくなってきて、『またおっぱいか……』という気持ちになってきた」と振り返る。女の海で海馬と糸井が“ドッキング”する場面での思い出を、松尾は「カットがかかったら、岩井くんが『俺の前貼りがない!』と言い始めたんです。なぜかわからないけど、その前貼りを僕が持っていたんですよ。前貼りのテレポーテーションが起きたんです」と明かした。
最後に松尾は、観客やスタッフに感謝を述べたのち、自身の経歴を振り返り「ご覧のように内向的な男です。そんな男が、笑いを職業にしようとして30年が過ぎ、ようやく人前で歌ったり踊ったり、セックスシーンを演じたりできるようになりました」とコメントした。
「108~海馬五郎の復讐と冒険~」は全国で上映中。
※「108~海馬五郎の復讐と冒険~」はR18+指定作品
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「108」松尾スズキ、“女の海”で起きた前貼りのテレポーテーションを回想(写真20枚) https://t.co/nVwEr8ZDUq